外来化学療法室

概要

外来化学療法室は、病院2階の第3診療センター内にあります。専任常勤医師1名(日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医)、担当医師数名(がん薬物療法専門医5名を含む)、専任常勤看護師9名(がん化学療法看護認定看護師1名を含む)、常勤薬剤師3名(がん化学療法認定薬剤師1名を含む)で構成され、基本的に小児科を除く全診療科の、外来でのがん化学療法を行っています。近年全国的にも、外来での化学療法件数は急増していますが、当院でも2012年度以降、年間の総治療件数は1万件を超えるようになりました。日本の大学病院として有数の治療実績である一方で、治療ベッド数の不足や薬剤搬送の手間などが長年の課題となっていました。2013年12月に治療チェアを24席から36席に増床し、室内に患者さんのトイレを4室設けるとともに、化学療法室内に安全キャビネットを完備した薬剤調剤室を新設しました。スタッフが同じ場所で勤務することによって看護師ー薬剤師の連携による薬剤指導や副作用対策の強化を行っています。また、厚生労働省が推進している医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーの連携によるチーム医療の導入を始めています。
当院には、がん薬物療法のエキスパートであるがん薬物療法専門医が、5名在籍しています。院内ではこれらの専門医が中心となり毎月定期的にキャンサーボード、臨床腫瘍カンファレンスを開催し、症例の検討と情報の共有を行っています。

化学療法とはなんですか?

  • 化学療法とは、主にがんに対する全身治療です。抗がん剤、分子標的治療薬、ホルモン剤の3種類があり、一部の分子標的治療薬はがん以外の病気にも用いられます。
  • 入院でも外来でもおこなわれますが、最近では副作用のより少ない薬が増えてきたこともあり、外来で治療することが増えています。
がん化学療法薬(抗悪性腫瘍薬)

外来で化学療法を受けられるのはどのような人ですか?

  • 当院では、他の病院に先駆けて、2002年より外来での化学療法をはじめています。専任の医師、看護師、薬剤師たちがチームを組み、各診療科の主治医と密接に連絡を取りながら、安全な化学療法を追求しています。
  • 外来治療ができる条件としては、1.比較的副作用が軽い薬(の組み合わせ)であること 2.患者さんの全身状態が良く、問題なく通院できること 3.主治医の許可があること などの用件が必要となります。詳しくは主治医の先生とご相談ください。
  • 主な疾患:(悪性腫瘍)乳がん、大腸がん、すい臓がん、胃がん、胆道がん、造血器悪性疾患、肺がん、骨軟部肉腫、泌尿器科系腫瘍、婦人科系腫瘍、脳腫瘍、頭頸部癌,皮膚腫瘍、食道がん、原発不明癌  (非悪性腫瘍)クローン病,潰瘍性大腸炎 など

2015年度化学療法室
利用診療科

小児科を除く病院全診療科の外来での化学療法を、全て実施しています。

2015年度化学療法室
利用診療科

2006~2014年度
外来化学療法室治療総件数

2005年の開設以降、件数は増加しています。

2006~2014年度
外来化学療法室治療総件数

年齢別利用件数

外来化学療法がある日の診察~治療開始までの流れ

化学療法室の様子

外来化学療法室は2階第3診療センターを入って右です

扉を開けたところが受付です

スタッフステーションは受付の先にあります
診療科から持ってきた書類を渡してください

初めての方には治療の流れをご説明します

必要に応じて薬剤師が薬剤指導をおこないます

看護師が治療前後の注意点などについてご説明します

看護師がすべて血管確保をしています

外来化学療法室内には調整室があり、
薬剤師が常駐しています

外来での治療で重要なことの1つに、化学療法の副作用対策があります。
少しでもみなさま方の副作用を軽くできるように、さまざまな工夫をおこなっています。

患者さん・ご家族のみなさまへ

「化学療法をするのが怖い」「入院して治療をしなくて大丈夫?」など、多くの不安があると思います.化学療法は、その後の人生や生活を充実して過ごすための重要な選択であり、治療です。化学療法室のスタッフは、みなさま方の治療をサポートし、いろいろな場面で支えて行きたいと考えています。

  • どちらの治療にしますかと言われてこちらを選んだけど、大丈夫?
  • 治療が思ったよりも辛い。なんとかならないだろうか?
  • 治療が終わった後の生活はどうすればいいの?
  • 治療の効果があまり出ていないようで、辛い。
  • 家族が自分の介護で疲れているようだ。どうすればいいの?

など、ご不安なこと、心配なことがあれば、スタッフにお声がけください。
ご一緒に一番良い方法を考えていきたいと思います。

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