がんに関する治験

治験とは

新しい薬が世にでるまでには、長い時間をかけて多くの研究や試験が行われています。
製薬会社が開発する新しい薬は、厚生労働省の承認が必要であり、この承認を受けるために行われるのが『治験(ちけん)』です。治験は厚生労働省が定めた基準(医薬品の臨床試験の実施の基準)に従って行われます。抗がん剤の治験では下記の段階(相)があり順番に各段階での安全性や有効性を確認しながら開発を進めます。

第Ⅰ相

薬の候補物質の体内での動きを調べたり、副作用が許容できる範囲であり問題なく使用できるかどうかを調べたりします。

第Ⅱ相

比較的少数の患者さんが対象となり、薬の候補物質の有効性と安全性について調べます。
投与量や投与方法を検討します。

第Ⅲ相

比較的大規模な試験で、第Ⅱ相試験よりも大勢の患者さんが対象となります。
一般的には、現在の標準治療と比較する試験となります。

第Ⅳ相

厚生労働省によって医薬品として承認され、市販された後に実施するもので、
「市販後臨床試験」と呼ばれます。

当院が行っているがんの治験を掲載いたします。
全ての方が治験に参加できるとは限りません。治験ごとに条件がありますので各診療科にお問い合わせください。
治験・臨床研究管理部別ウィンドウで開きますのウェブサイトでも治験に関する情報をお届けしております。

現在実施している(広報可能な)がんの治験

2017年9月1日現在

診療科 対象疾患・適応症 課題名
呼吸器内科 肺癌患者 大鵬薬品工業株式会社の依頼によるのPro-NETUの第Ⅱ相試験
血液腫瘍内科 急性骨髄性白血病 急性骨髄性白血病を対象とする第Ⅲ相試験
血液腫瘍内科 骨髄異形成症候群又は慢性骨髄単球性白血病 大塚製薬株式会社依頼の骨髄異形成症候群又は慢性骨髄単球性白血病を対象としたSGI-110第Ⅲ相試験
血液腫瘍内科 非ホジキンリンパ腫 全薬工業株式会社依頼の非ホジキンリンパ腫を対象としたIDEC-C2B8(rituximab)の90分間投与第Ⅱ相試験
血液腫瘍内科 ステロイド抵抗性慢性移植片対宿主病 ノバルティス ファーマ株式会社依頼のステロイド抵抗性慢性移植片対宿主病を対象としたINC424(ルキソリチニブ)第Ⅲ相試験
血液腫瘍内科 再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫 ソレイジア・ファーマ株式会社依頼の再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫に対するSP-02L第Ⅱ相試験
乳腺内分泌外科 再発または転移性トリプルネガティブ乳癌 MSD株式会社依頼の再発または転移性トリプルネガティブ乳癌を対象としたMK-3475(TNBC)(pembrolizumab)第Ⅲ相試験
乳腺内分泌外科 トリプルネガティブ乳癌 MSD株式会社依頼のトリプルネガティブ乳癌を対象としたMK-3475(NAC)第Ⅲ相試験
乳腺内分泌外科 進行・再発乳癌 協和発酵キリン株式会社依頼の進行・再発乳癌を対象としたKHK2375第Ⅱ相試験
乳腺内分泌外科 HER2陽性転移性乳癌 株式会社新日本科学PPD依頼のHER2陽性転移性乳癌を対象としたNALA(neratinib)第Ⅲ相試験
乳腺内分泌外科 乳癌 ノバルティス ファーマ株式会社依頼の乳癌を対象としたBYL719(alpelisib)第Ⅲ相試験
乳腺内分泌外科 原発性乳癌 アストラゼネカ株式会社依頼による原発性乳癌患者を対象としたAZD2281の第Ⅲ相試験
消化器外科 食道癌
塩野義製薬株式会社依頼の食道癌を対象としたS-588410第Ⅲ相試験
消化器外科 食道がん
小野薬品工業株式会社依頼の食道がん患者を対象としたONO-4538(ニボルマブ)とイピリムマブの第Ⅲ相試験
消化器外科 胃がん
小野薬品工業株式会社依頼の胃がん患者を対象としたONO-4538(ATT4)(nivolumab)多施設共同無作為化第Ⅱ/Ⅲ相試験
婦人科 子宮頸がん ゼリア新薬工業株式会社の依頼による子宮頸がん患者を対象としたZ-100の第Ⅲ相試験
婦人科 未治療の上皮性卵巣癌 ファイザー株式会社の依頼による未治療の卵巣癌を対象としたMSB0010718Cの第Ⅲ相試験

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