画像診断科

画像診断科の後期臨床研修プログラムの概要

放射線科では日本医学放射線学会の方針にしたがい、平成30年度から新専門医制度に準拠したプログラムが適用されます。平成29年度につきましては従来のプログラムに準じた研修が行われます。画像診断科を希望される場合の後期臨床研修医の研修プログラムの概要は以下のごとくです。

プログラムは3年間で完結、うち最低1年は総合修練機関(伊勢原の付属病院が該当)で研修します。

画像診断科志望の場合には、1年目の前半6ヶ月は全員がCT、MRIを研修します。次いでできるだけ早い時期に6ヶ月間アンギオの研修を行いますが、後期研修医が複数いる場合には症例確保のためにアンギオの研修は1名ずつ時期をずらして行う予定です。それ以降に順次、消化管造影、核医学、放射線治療、エコーの部門をローテートして研修を行いますが、それらの研修期間は今後呈示される予定の平成30年度以降の専門医機構管轄の新しい放射線科専門研修プログラムとの整合性を考慮して決定します。

平成30年度以降に連携施設となる東海大学付属八王子病院、東海大学付属大磯病院、平塚市民病院の画像診断科・放射線診断科で採用となる後期研修医につきましては、各病院中心のローテーションとなりますが、日本医学放射線学会の規定により、少なくとも1年間は総合修練機関で研修を行うことになります。

GIO(一般目標)

放射線科専門医取得のために、後期研修の3年間で画像診断(核医学、IVRを含む)のみならず放射線治療に専念し、放射線科認定医取得可能な知識と手技を修得する。

SBOs(行動目標)

  • 単純XP、CT、MRI、X線、核医学、超音波の総論的な基礎を説明できる。また、適応と禁忌を理解し、必要な撮影条件などを指示できる。
  • 患者にEBMに基づいた検査の説明を行い造影のinformed consentを実施できる。
  • 画像読影ができレポートを作成できる。
  • 造影剤の注入、消化管造影、血管造影手技ができる。
  • 血管造影を行い外傷などの出血に対する塞栓術ができる。
  • 超音波の基本手技と画像読影ができる。
  • 依頼医にその後の検査や治療方針のrecommendationができる。
  • 放射線治療の基本知識を説明できる。

LS(方略)

OJT(On the job training)

主に消化管造影、CT、MRI、核医学、血管造影(IVRを含む)、超音波、放射線治療に分けてそれぞれ3カ月をめどにローテーションし、それぞれの検査に関与し手技やレポート作成の知識を取得する。3年目には付属大磯病院、付属八王子病院にて研修をすることもある。

自己学習

ティーチングファイルによる自己学習、症例発表、抄読会、院内カンファレンス。

学術活動

小田急カンファレンス、東京レントゲンカンファレンス、東京アンギオ・IVR会、日本医学放射線学会関東地方会、日本医学放射線学会総会、欧州放射線学会、北米放射線総学会などの参加と発表。

EV(評価)

  1. 1.内部評価
    上級医による、手技、画像診断レポートの質の定期的評価。
  2. 2.外部評価
    4年目に放射線科専門医認定試験を受験する。

    専門医制度に関しては日本医学放射線学会の専門医制度の項目参照。別ウィンドウで開きます

研修プログラム終了後のコース

  1. 1.日本医学放射線学会専門医会認定施設でさらに修練し放射線診断専門医認定試験(放射線科診断専門医)を受験、専門医を取得する
  2. 2.海外留学
  3. 3.国内留学

診療実績

  1. 1.CT 5台:約180件/日
  2. 2.MRI 6台:約85件/日
  3. 3.RI 4台:約30件/日
  4. 4.消化管造影:約6~7件/日(健診分を除く)
  5. 5.血管造影:約3~4件/日(脳外、循環器施行分を除く)

問い合わせ先

担当:丹羽 徹(にわ てつ)・柳町 徳春(やなぎまち のりはる)

TEL0463-93-1121(内線2400 、PHS 丹羽[5329]、柳町[5322])

niwat@tokai-u.jp(丹羽 徹)