精神科

GIO(一般目標)

病歴を十分に聴取して精神症状を把握すると共に担当患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立して、自らの心理的問題も処理しつつ、その精神的問題が治療できる精神保健指定医と日本精神神経学会専門医・指導医を取得するために、患者の機能の回復、自立促進、健康な地域生活維持に役立つ様々な心理社会的療法やリハビリテーションの方策を実践し、あわせて地域精神医療・保健・福祉システムを理解すると共に、他科より依頼の患者の精神医学的診断・医療・ケアについての適切な意見を述べ、患者・医師・看護師・家族などの関係についての適切な助言できるようになれる研修を行う。

SBOs(行動目標)

  • 患者および家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握し、必要な事項について相手の気持ちを理解しつつ分かり易く説明する。
  • 精神・身体症状を的確に把握して診断し、適切な治療を選択する。
  • 病態や症状の把握および評価のために各種検査を行う必要性を判断でき、また施行する。
  • 向精神薬の効果・副作用・薬理作用を修得し、患者に対する薬物の選択、副作用の把握と予防および薬効判定を行う。
  • 病歴を適切に聴取する。
  • 精神症状を適切に把握する。
  • 患者の陳述をありのままに記載すると共に、専門用語に置き換えて記載する。
  • 治療者の心理的問題を処理する。
  • 疾患の概念を理解し、病態を把握し、説明する。
  • 各疾患に関する代表的な成因仮説を説明する。
  • 機能解剖学、神経心理学、神経生理学、神経化学、分子遺伝学などの概要について説明する。
  • 精神疾患の症状の把握・診断・鑑別診断をする。
  • 従来診断および国際診断基準(ICD-10, DSM-Ⅴ)を使用する。
  • 精神症状の意味を生育歴、環境との関係から把握し、説明する。
  • 適切な治療を選択し、疾患の予後を判断する。
  • 自傷他害の可能性の判断とその対策を立てる。
  • 入院の必要性を判断し実施する。
  • チーム医療およびコメディカルとの協力する。
  • CT, MRIを読影し判読する。
  • 脳波を検査し判読する。
  • 心理検査の依頼と実施ができ、結果を説明する。
  • 各種向精神薬の症状および疾患に対する効果・副作用・特徴・薬理作用を説明する。
  • 修正型電気けいれん療法の実際と注意点を説明する。
  • 患者とよりよい関係を築き、支持的精神療法を施行する。
  • 認知行動療法について説明する。
  • 家族との協力関係を構築し、疾患教育を実践する。
  • 治療的集団を組織することと、その力動について把握する。
  • 患者の持つ健康な側面や潜在能力を把握し、患者の健康的な面について説明する。
  • 患者の機能を高め、生活を質を向上させるような心理社会的方法・精神科リハビリテーションの方策を実践する。
  • 関連する社会資源と協同すべき他職種の業務について説明する。
  • 地域・職場・学校などのメンタルヘルスを説明する。
  • 精神運動興奮状態を呈している患者への対応および実践をする。
  • 自殺の危険性が高い患者へ適切に対応する。
  • 自殺未遂後の患者の治療をする。
  • 他害行為を行った患者へ適切に対応する。
  • 他科からの依頼に応じ、患者の精神医学的診断・治療・ケアについて適切な意見を述べる。
  • 他科でのミーティングに出席し、患者・医師・看護師・家族などの関係について適切な精神医学的な助言を行い、問題解決に協力する。

LS(方略)

OJT(On the job training)

総合病院一般病棟におけるリエゾン精神医学の研修に加えて、緩和ケア・オンコロジー分野、救命救急センター(ER)でのリエゾン精神医学を集中して研修する。以下の診療チームがあり、これに臨床研修医(卒後2年目)、医学部学生(6年生、5年生)が加わる。

  • 病棟での研修
    • 一般併診チーム
      東海大学医学部付属病院において、他科の医師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどと連携して非腫瘍患者のリエゾン精神医学を研修する。
    • 緩和ケア・オンコロジーチーム
      東海大学医学部付属病院において、他科の医師、ソーシャルワーカーなどと連携して悪性腫瘍を持つ患者の精神的援助を行う。また、当院では緩和ケアを希望する悪性腫瘍を持つ患者に対し、緩和ケア医、身体科医、精神科医、看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士、栄養士など多職種からなる緩和ケアチームを組み、終末医療を行っている。この緩和ケアチームに指導医と共に加わり、リエゾン精神医学を研修する。
    • ERチーム
      東海大学救命救急センター(ER)において、救命救急医をはじめとする他科の医師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどと連携して救命救急センターでのリエゾン精神医学を研修する。
  • 外来での研修
    東海大学医学部付属病院、大磯病院、八王子病院、東京病院にて週1回ないし2回外来研修を行う。臨床助手は主に再診患者を担当する。下記の研修は随時行われる。
    • 精神療法研修。
    • 成人・児童の臨床精神医学の研修。
  • その他
    • 当直研修
      東海大学医学部付属病院において、月4,5回の当直研修を行う。
    • 脳波判読研修
      てんかんなど代表的症患の脳波判読を上級医の指導の下、行う。

勉強会

月曜日に月3回程度、医学部学生(5年生)の臨床実習(クリニカル・クラークシップ)に合わせて教室研究会を行う。内容は、(1)研究会、(2)症例検討会のいずれかで、月曜日のカンファレンス後、16時30分頃から行う。

  1. 1.研究会(約14回、臨床助手が最低1回発表する機会がある)
    臨床助手は臨床業務において興味を持って調べたことなどを指導医の下で発表する。
  2. 2.症例検討会(約10回)
    • 一般併診チーム、ERチーム、緩和チームで順番に症例を呈示する。症例検討会開催時に必要であれば回診を行う。
    • 臨床助手に対して、年度の初めからおよそ10数回のクルズスを行い、自己研修を効率よく行えるように指導する。

学術活動

  • 学会の入会に関しては、日本精神神経学会専門医取得のため、早期に日本精神神経学会に入会することを義務づけ、参加する。
  • 臨床助手の在職期間中に学会発表を最低一度行う。
  • 日本精神神経学会、神奈川心身医学会、東京精神医学会などで発表し、その内容を論文化していく。

EV(評価)

  1. 1.自己評価:日本精神神経学会が作成した研修手帳に基づき、自己の経験した症例をデータベース化する。
  2. 2.指導医による評価:指導医に随時評価を受け、臨床技術に研鑽に努める。

診療実績

  1. 1.年間外来患者数:4万7,000人 (成人3万3,000人 児童1万4,000人)
  2. 2.年間初診患者数:1,230人 (成人760人 児童470人)
  3. 3.病棟リエゾン件数:1,100件 (救急リエゾン470件 緩和オンコロジーリエゾン380件 一般リエゾン250件)

問い合わせ先

担当:三上 克央(みかみ かつなか)

TEL0463-93-1121(内線2260)

mikami@is.icc.u-tokai.ac.jp

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