栄養科

概要

栄養科の業務は、大きく分けて4つの機能を有しています。各診療科の医師の指示や相談のうえ患者さんに応じた栄養管理を実施し、安心で安全な食事を提供しています。科のスタッフは病院の管理栄養士15名と給食会社の管理栄養士や栄養士、調理師、調理補助員で構成されています。医療チームの一員としても、管理栄養士は各病棟や外来においての栄養サポートや栄養食事指導に関する業務を担当しています。これらの業務が常に連動して「食」を介した栄養管理を担っています。

 

1.チーム医療のとしての業務

患者さんが入院される際には、医師・看護師と共に事前に栄養管理計画を作成し、より早く入院中の食事内容をご理解して頂き、安心して治療が受けられるよう支援しています。入院後は、栄養サポートチームの一員として、患者さんの栄養ケアの実践に係っています。

2.給食管理業務

毎食約50種類の食事を提供すると共に、きめ細やかな個別栄養管理を実践するため管理栄養士がベッドサイドへ訪問し、病態を考慮した上で食欲・嗜好などの要望にも対応しています。また、安全で衛生的な食事提供を行い、適時適温で食事を召し上がっていただくために各フロアーにはパントリーを設置し、検査時間に合わせた食事の提供を行っています。

3.臨床栄養業務

前述したチーム医療としての栄養サポートと入院および外来患者さんとそのご家族に様々な疾患に対応した個別栄養指導や「食」についての悩みに応じた栄養相談を実施しています。また、糖尿病・腎臓病・肝臓病・心臓病・両親学級などの生活習慣病に関わる集団栄養指導を開催して、患者さんの日常の食生活をサポートしています。

4.地域への貢献

患者さんが安心して暮らせる地域であるために、医療施設などで働いている管理栄養士さん達と互いに顔が見える関係を築き、研修会や講演会を企画して密な連携を図っています。 また、地域サービスとして住民の皆様へ生活習慣予防に対する啓発なども行っています。

ご挨拶

入院されている患者さんから「食事の時間がもっとも心が和みます」との声をよく頂きます。また、外来受診中の患者さんでは、日常生活のうえでの食事で悩まれていることが少なくありません。医食同源といわれるように、食事療法とは、食事を介して個々人に適した栄養補給をおこなう治療法です。食事は治療や生きるための糧ではありますが、それ以上に人生の大きな楽しみでもあります。私たち管理栄養士は『豊かな栄養学知識と確かな技術をもとに的確な判断力と人命を尊ぶ人間愛を有したプロである』を科の理念として業務に取り組んでおります。患者さんが安心できる食環境のサポートに努めていますので、お気軽に入院や外来に問わず管理栄養士にお声をかけて頂けましたら幸いです。

栄養科長
石井 宏明