腎内分泌代謝内科

診療内容

腎・内分泌・代謝内科においては、腎疾患、内分泌疾患、糖尿病等の幅広い領域を担当しています。
腎疾患に関しては、原疾患の診断から末期腎不全の血液透析、腹膜透析そして移植外科の協力のもと、腎移植を行っております。また、シャントトラブルや骨病変、二次性副甲状腺機能亢進症などをはじめ、あらゆる内科的、外科的合併症を併発した透析患者さんについて関連各科と共に入院治療をおこなっており、神奈川県西部から静岡県東部地域における透析サテライトクリニックの患者さんに対する総合医療センターとしての役割を担っています。
内分泌疾患に関しては、甲状腺疾患を中心に専門外来として神奈川県下でも有数の施設となっております。 糖尿病に関しては、軽症患者から腎不全合併例まで一貫した治療を行っております。特に5日間の糖尿病教育入院プログラムは、1997年度から内容を充実させています。最大の特徴は医師のみならず看護師・薬剤師・管理栄養士・検査技師・歯科衛生士・運動療法士が患者さんとの対話を中心にチーム医療を行っているところです。 各疾患においては、詳しい検査から治療までを外来と入院の連携をとって行うのはもちろんのこと、入院・外来ともに患者さんの教育に力を入れており慢性疾患に対する二次・三次予防を重視した治療を行っています。

主な対象疾患

1.腎疾患

各種の一次性の慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、さらには糖尿病性腎症や膠原病に伴う腎炎などの二次性腎炎やファブリー病、アルポート症候群、多発性嚢胞腎など遺伝性腎疾患の診断と治療も行います。
また、二次性高血圧である腎実質性高血圧や、腎血管性高血圧などの他にも水・電解質異常や腎機能障害、腎不全に伴うカルシウム・リンおよび骨代謝異常など、常にこれらの分野の進歩について研鑽を続けております。末期腎不全に対しては、血液透析、腹膜透析、腎移植、在宅透析全般にわたって管理しております。さらに、移植外科と協力して腎移植患者の長期管理も行っております。

2.内分泌疾患

内分泌疾患の外来は1994年に開設され、以後、神奈川県下はもとより、東京や静岡から多数の紹介患者さんを受け入れ、神奈川県下でも有数の専門外来に発展しております。内分泌疾患は、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺と多くのホルモン産生臓器を対象とした疾患でありますが、当院においてはこれらすべてのホルモン検査、画像検査が可能です。特に画像検査は他院に比べ比較的早く実施可能です。内分泌疾患の診断で重要な内分泌負荷試験の多くも外来で施行可能です。また治療に関して、内分泌臓器の手術が必要となることがありますが、脳神経外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科との連携も良く、速やかな治療が可能です。

3.糖尿病

糖尿病患者教育に関しては外来プログラムと入院プログラムが実施されており、特に5日間の糖尿病教育入院プログラムは忙しい患者さんにも好評です。
近年、糖尿病患者さんの血糖コントロールをより厳格にして慢性合併症への進展を抑制することが治療の骨格となっております。良好な血糖コントロールを得るためには、上記の患者さんの教育はもちろんですが、近年の糖尿病薬物治療はインクレチン関連製剤をはじめとして目覚ましい発展があり、インスリン分泌低下・インスリン抵抗性・ブドウ糖毒性などの患者さん個々の病態を考慮し、患者さんに一番ふさわしい薬剤の選択も可能となっております。また、患者さんの状態によってはインスリン注射も必要であり、その時には強化インスリン療法(3~4回/日)を勧めております。インスリン注射機器が進歩し、注射に伴う痛みもかなり軽減しております。また、インスリンポンプ(CSII)や持続血糖測定器(CGM)に関しても豊富な実績があります。

主な診療実績

1.腎疾患

各種の一次性の慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、さらには糖尿病性腎症や膠原病に伴う腎炎などの二次性腎炎、腎症の診断と治療を行う上で、これらの疾患の確定診断や病型診断には腎生検が必要ですが、当科ではエコーガイド下針生検または全身麻酔下の開放腎生検を行なっており、遺伝性腎疾患(ファブリー病、アルポート症候群、多発性嚢胞腎など)の診断と治療、遺伝相談なども行います。末期腎不全に対しては、血液透析、腹膜透析、腎移植、在宅透析全般にわたって管理しており、最近の実績としては年間約80名の血液透析を導入しております。導入後は近隣の透析クリニックでの維持透析を紹介しています。腹膜透析患者数も数多く、血液透析、腎移植との連携のとれた管理をしております。

2.内分泌疾患

主な対象疾患に示した内分泌疾患全般の診療はもとより、近年では根治可能な高血圧として知られている内分泌性高血圧(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など)の診療実績が増加しています。これは、当科に加えて、泌尿器科、脳神経外科との連携が非常に良いからこそ可能なことです。さらには、世界的に見ても稀で治療経験が少ない内分泌疾患の診断治療に対しても積極的に取り組み、その成果を学会や学術論文に公表するなど、常に患者様の治療に直接結びつく研究に取り組んでいます。

3.糖尿病

糖尿病に関する診療実績は、教育入院およびインスリン療法導入患者さんは年間200例以上にのぼります。また、1型糖尿病患者さんに関しても年間約30例の入院治療実績があります。糖尿病性昏睡に対する入院治療実績も年間50例以上を記録しており、慢性期のみならず急性期の病態にも対応しております

ご挨拶

当科では、腎疾患、内分泌疾患、糖尿病等の幅広い領域の患者様の診療を担当しております。腎部門では糸球体腎炎だけでなく膠原病、糖尿病など全身性疾患に伴う腎障害、さらに急性・慢性腎不全の治療に優れた診療実績を持っております。腎生検による診断や治療から、内シャント造設および透析導入はもちろんのこと、維持透析患者さんの合併症の治療、内シャントの経皮的血管拡張術(PTA)、さらには急性血液浄化法と幅広い診療体制を有します。特に、骨病変、二次性副甲状腺機能亢進症における内科的・外科的治療も日本有数の実績を持っております。 さらに、当科の特色としては、糖尿病、高血圧、脂質異常症など様々な生活習慣病を含む代謝性疾患部門とホルモンの異常などを扱う内分泌疾患部門が協力し合い幅広い患者様を診療しているのはもちろんのこと、特に糖尿病に関しては、軽症患者からすでに進行した腎不全を合併してしまった患者さんまで一貫した治療が当科内で行えるという点が他施設にはない特徴と言えます。さらに、移植外科と緊密な連携のもと腎移植にも力を注いでおり、あらゆる患者さんのニーズに応えられるよう診療体制を整えております。

腎内分泌代謝内科 診療科長
深川 雅史

医師一覧

身分/医師名 専門分野/特に専門とする領域 専門医資格 外来診療日
教授/
深川 雅史
腎臓病、腎不全、透析
/慢性腎臓病、水電解質代謝異常、骨カルシウム代謝異常、透析合併症
日本内科学会研修指導医・総合内科専門医/日本腎臓学会指導医・専門医/日本透析医学会指導医専門医/日本骨粗鬆症学会認定医
准教授/
関 敏郎
内分泌、高血圧、遺伝子治療
/甲状腺、副甲状腺、副腎、下垂体、性腺
日本内科学会研修指導医・総合内科専門医/日本内分泌学会専門医・指導医(内科) 月、木、土
准教授/
豊田 雅夫
糖尿病、腎臓病
/糖尿病性腎症、糖尿病
日本内科学会研修指導医・総合内科専門医/日本糖尿病学会指導医・専門医 月、火、木
准教授/
和田 健彦
腎臓病、腎不全
/慢性腎臓病 腎炎、ネフローゼ、水・電解質異常
日本内科学会研修指導医・総合内科専門医/日本腎臓学会指導医/日本透析医学会専門医 月、火(PM)、水
講師/
木村 守次
糖尿病、腎臓病
/糖尿病性腎症、糖尿病
(日本内科学会研修指導医・認定医)/日本腎臓学会専門医/日本糖尿病学会指導医・専門医 月、木、金
講師/
駒場 大峰
腎臓病、腎不全、透析
/慢性腎臓病、骨カルシウム代謝異常
日本内科学会研修指導医・総合内科専門医/日本腎臓学会専門医/日本透析医学会専門医 火、木、金(PM)
講師/
金井 厳太
腎臓病、腎不全、透析
/シャントトラブル、二次性副甲状腺機能亢進症に対する各種治療
(日本内科学会認定医)/日本透析医学会専門医 火・土(第1・第5)
助教/
金山 典子
糖尿病、腎臓病
/糖尿病、糖尿病性腎症
(日本内科学会認定医)/日本糖尿病学会専門医/日本腎臓学会専門医
助教/
小泉 賢洋
腎臓病、腎不全、透析
/慢性腎臓病、水電解質異常、二次性副甲状腺機能亢進症、腎炎
日本内科学会総合内科専門医/日本透析医学会専門医/日本腎臓学会専門医 月(PM)、金、土(第3)
大学院生/
安田 敦
内分泌、高血圧、糖尿病
/甲状腺、副甲状腺、副腎、下垂体、性腺
(日本内科学会認定医)/日本内分泌学会専門医(内科) 火・金・土
大学院生/
濱野 直人
腎臓病、腎不全、透析
/慢性腎臓病、水電解質異常、二次性副甲状腺機能亢進症、腎炎
(日本内科学会認定医)/日本透析医学会専門医/日本腎臓学会専門医