病理検査技術科

概要

病理検査技術科は、病理診断の技術を担当する部門で、病理診断センターで行われている組織診(生検および手術材料、術中迅速診断、病理解剖)や電子顕微鏡検査などの標本作製と細胞診(標本作製、スクリーニング、術中迅速診断)を主な業務としております。臨床検査技師16名体制で運営され、2014年の実績は、組織診18462件、細胞診16877件、病理解剖60件で、我が国の大学病院の中でもトップクラスの施設です。 病理診断には様々な特殊技術が応用されておりますが、特に今日の病理診断に必要不可欠な技術である免疫染色において、保有する抗体数、年間染色約7800件、24000枚(2014年)など、全国屈指の実績を有しています。また、近年、著しく発展してきた遺伝子(分子)病理技術を早くから積極的に導入し、正確な病理診断、治療適応の決定に応用しております。 細胞診においては、16名の専任技師のうち13名が公益社団法人日本臨床細胞学会認定の『細胞検査士』資格を有し、最高レベルの精度と最先端の技術を提供しています。

ご挨拶

当院の病理部門は、今日の病理診断に必要不可欠な技術である免疫染色(酵素抗体法)発祥の地であり、その開発、普及には先駆者として他の追随を許さない実績を有しています。また、細胞診の分野においては、その精度および卓越した技術は高く評価されており、日本臨床細胞学会から委託された全国レベルの講習会の開催、学会の主催など、わが国の細胞診の指導的役割を担っております。さらに、患者さん個々に対する個別化医療の実現を目指し、遺伝子(分子)病理診断に基づく最適な治療が行われるよう最先端の分子病理学的技術を積極的に導入しております。
真のプロフェッショナルたること、正確な診断と最先端の技術の提供を理念とし、当病理検査技術科は、常に病理診断に必要な正確な技術と最先端の技術を提供しています。

病理検査技術科長
伊藤 仁