ロボット支援手術センター

概要

本センターは2014年4月1日に開設されました。当院では2014年3月から泌尿器科がロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。現在保険収載がなされているのは、このロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術だけで、他の外科領域での手術はまだ保険が認められていませんし、また当院でも開始されていません。センターの運営に関しては、泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科、産婦人科、形成外科、耳鼻咽喉科、心臓血管外科の各外科領域、さらに麻酔科、手術部、臨床工学技術科、医事課からメンバーを選出し、運営委員を組織しています。新しい術式をロボット支援手術で行う、新しい術者を認定する等の際には、この運営員会を通して決定することになっています。

ご挨拶

2014年3月から開始した前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術は、わが国では2006年に開始され、2014年には1万件近い手術が行われました。当院でも2002年からの700例を越える腹腔鏡下前立腺全摘除術の経験を元に、昨年3月以来すでに40例あまりを順調に行ってきました。私自身、数百例の腹腔鏡下前立腺全摘除術の経験がありますが、ロボット支援手術になって、より繊細でレベルの高い手術が出来るようになったと実感しています。2015年3月からは新たに、小さな腎がんに対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を開始する予定にしています。この手術においても、当院泌尿器科における200例を越える腹腔鏡下腎部分切除術の経験は、新たに始めるロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を、安全でより侵襲の小さい手術にすることに役立つと確信しています。

ロボット支援手術センター長