精神科

診療内容

 当科の特色は、児童・思春期の患者さんの精神的な問題を扱う「児童精神科」、血液疾患で無菌室に御入院中の患者さんの精神面のサポートを行っていること、当院の他科に御入院中のがん患者さんを対象とした緩和ケアチームが活動していること、当院他科に通院されているがん患者さんで、主治医より依頼のある方に対して、精神症状の緩和を目的として、精神療法、薬物療法を行っている精神科緩和ケア外来があることです。診療活動はスタッフ9名と臨床助手、臨床研修医、大学院生で行っておりますが、外来は非常勤の医師も担当しています。
 当院は精神科病棟がございませんので、入院治療が必要な患者さんへの対応は困難です。また精神科救急は行っておりません。自傷他害の恐れのある状態を含む精神科救急対応が必要となる患者さんや、身体的に重症、例えば摂食障害等で低体重の患者さん、てんかん発作が繰り返し起きてしまう患者さんは直接、入院設備のある医療機関へ受診されることをお勧めしています。アルコールを含めた依存症の患者さんで専門的治療が必要な患者さんは専門医療機関へ受診されることをお勧めしています。

主な対象疾患

 統合失調症、気分障害、不安障害、子どもの発達障害、認知症、身体表現性障害、睡眠障害、適応障害を中心に対応しています。

主な診療実績

 当科では基本的に統合失調症や気分障害、不安障害といった一般的な疾患に対応しております。治療に関しましては薬物療法が主体です。
児童精神科は基本的に中学生以下の年齢の患者さんが対象になります。リエゾン・緩和ケアは、当院の他科に御入院中の患者さんの精神症状への対応や、がん患者さんの精神的緩和医療への対応を行っております。緩和ケア外来は精神科外来ではなく、麻酔科短期入院手術センター内にあります。対象患者さんは当院他科に通院されているがん患者さんで、当院主治医より依頼のある方です。
当院救命救急センターに搬送される患者さんの中で年間400名前後が何らかの理由で精神科医の関与が必要な患者さんです。そのため日勤帯では約4名の精神科医がERチームとして救命救急センターで活動しております。 心理室には臨床心理士がおり、外来で心理検査を担当し、緩和ケアチームにも所属しております。

ご挨拶

 当科の外来の特徴は成人外来と児童外来に分かれていて、全ての年齢を対象に診療をおこなっていることです。科の特性から特に初診には時間を要するために予約制となっています。また精神科病棟を持たないために入院が必要なときには関連病院などを紹介させていただきます。入院患者さんで精神科的な支援が必要な方には、一般リエゾン、緩和ケア、救命救急(ER)のチームが診療にあたっています。精神科の専門性を発揮して患者さんの治療に取り組んでいますのでよろしくお願いいたします。

精神科 診療科長
山本 賢司

医師一覧

医師一覧(PDF:81.0KB)PDFファイルを開きます