消化器内科

診療内容

消化器内科では、食道から大腸に至る消化管および肝臓、胆嚢、胆道、膵疾患の画像診断や内視鏡を駆使した迅速、正確な画像診断を中心に病態把握とその治療への応用に力を入れております。日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の指導施設、また肝疾患診療連携拠点病院でもあり、消化管、肝臓、胆膵の3グループで専門性の高い診療を行っております。

主な対象疾患

ヘリコバクター感染胃炎、消化管出血、消化性潰瘍、炎症性腸疾患、急性・慢性肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆管炎、急性・慢性膵炎、胆道結石、その他消化器腫瘍、各種癌、機能性胃腸症。広く消化器疾患を診療しております。

主な診療実績

消化管グループ

消化管グループは食道から胃、十二指腸、小腸から直腸に至る全消化管を対象に幅広くかつ専門的に診療を行っています。現在、日本消化器内視鏡学会指導医4名、専門医5名、日本消化器病学会指導医2名、専門医4名を含む8名を中心として診療を行っています。
専門性の高い手技に関しては必要に応じて内視鏡室、放射線造影室、手術室等のスタッフと緊密に連携するとともに、放射線診断科、放射線治療科、外科、病理診断科等他科とも協力し集学的診療を行っています。
消化管腫瘍に関しては画像強調観察、拡大内視鏡、超音波内視鏡等を用いてより正確な術前診断をし、適切な治療法選択を行っています。食道から胃、十二指腸、大腸に至るまで、早期癌や前癌病変を対象として内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術〈EMR〉や内視鏡的粘膜下層剥離術〈ESD〉等)に積極的に取り組んでいます。また進行癌症例に関しては、病期に応じて外科への手術依頼、化学療法、放射線治療等を行っています。
近年増加傾向にある炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)に対しては、カプセルや小腸内視鏡を含めた各種画像診断を駆使し、正確な病態の把握に努めています。治療面では粘膜治癒を目標とし、免疫調節薬、免疫抑制薬、白血球(顆粒球)除去療法、生物学的製剤等を含めた寛解導入・維持療法を行っています。 最近広く行われるようになったピロリ除菌に関しても、薬剤過敏や二次除菌不成功例など自費診療が必要なケースにも対応しています。また消化管出血例への緊急内視鏡による止血や異物等緊急症例への対処も行っています。

肝グループ

日本肝臓学会指導医2名、専門医5名が交代で患者さんをみています。 肝疾患診療連携拠点病院および地域の基幹病院として、医療機関より依頼のあった急性肝炎患者のほとんどを収容しております。特にgenotypeAによるB型急性肝炎は、増加しています。重症肝炎、劇症肝炎患者を積極的に受け入れ、集中治療室で血漿交換、持続的血液濾過透析を含めた総合的な急性肝不全の治療を行い、肝移植実施施設と速やかに連携をとり、救命率の向上に努めています。B型慢性肝炎、C型慢性肝炎は肝硬変症や肝細胞癌に非常になりやすいと考えられております。当院では既にC型慢性肝炎・肝硬変に対してインターフェロンフリーの経口剤による治療を行って優れた成績を出しています。当科の膨大な症例の解析によって得られた知識を集積し、慢性肝炎の進展防止、予後の改善および発癌の予防に努めています。
これまではペグインターフェロン/リバビリンにプリテアーゼ阻害薬を加えた3剤併用療法が治療の主流でしたが、前述の如く慢性肝炎・代償性肝硬変に対して、ダクラタスビル+アスナプレビル、ソホスブビル+リバビリン、レジパスビル/ソホスブビル、オムビタスビル/パリタプレビル/リトナビルに代表される経口抗ウイルス薬を、各々のgenotypeに応じて投与し、良好な治療成績を挙げています。また、これまで治療対象とされなかった腎不全・透析患者に対してもインフォームドコンセントを行い、積極的にウイルス治療を行っております。

胆・膵グループ

胆道・膵疾患の診断は、腹部超音波、CT、MRIや超音波内視鏡装置などの機器を用いて、消化器内科・外科医、画像診断科医・病理医・技師、生理機能検査技師が一体となって、非侵襲的に、迅速かつ正確な診断を行っております。総胆管結石症例に対しては、ほとんどの症例で、内視鏡的(経乳頭的)切石術を行っており、他の施設から術後胃の切石困難とのことでご紹介頂き積極的に内視鏡治療を行っています。慢性膵炎に伴う、膵管狭窄、膵石症例に対しても、体外衝撃波(ESWL)を併用した内視鏡的アプローチ(膵管ステント留置術など)を積極的に行っております。膵炎後のWON(治療適応例)に対しては、経乳頭的嚢胞ドレナージ術あるいは超音波内視鏡下経胃的嚢胞ドレナージ術を施行しております。胆嚢炎、胆管炎、閉塞性黄疸症例に対しては、迅速に各種ドレナージ術(内視鏡的胆道ドレナージ術、経皮的胆道ドレナージ術)で対応しております。胆道癌、膵癌に対しては、超音波内視鏡、ERCP関連手技(内視鏡的逆行性膵胆管造影、細胞診、生検、腔内超音波断層法)を駆使して、早期発見、進展度診断に努めており、消化器内科、消化器外科、放射線治療科、病理診断科が連携して、最適の治療(手術、化学療法、放射線治療)を提供しております。化学放射線療法についても、JCOGの分担研究者として最良の治療を行っています。ERCPや超音波内視鏡(EUS)の件数は、全国の施設の中でもトップクラスと考えられ、最新かつ安全な診療を提供できるように取り組んでおります。良性疾患、悪性疾患問わず、最新の診断、治療を行っておりますので、宜しくお願い致します。

ご挨拶

消化器内科は臓器として消化器を扱う内科です。しかし、一口に消化器といっても様々な臓器があります。大きく分けますと食物を運ぶ通路である消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)と消化を助けるために必要な肝臓・膵臓・胆管に分けることができます。東海大学医学部付属病院ができた時はふたつの消化器内科がありましたが、2001年に私が東海大学の消化器内科教授として赴任してから消化器内科はひとつになりました。更に新病院が建設されてからは消化器内科・消化器外科の両科が消化器科として第4診療センターの中で協力してやっております。我々の消化器内科は最先端の消化器関連の技術を用い、多くの患者さんの診療・治療にあたっています。上部消化管内視鏡については1万人を超える件数を施行しています。最近は大腸鏡の件数も増加しています。更に診断だけではなく、早期癌の治療も近医の先生方のお陰で非常に多く施行しています。胆・膵の診断・治療も症例も多く、ハイボリューム施設として全国的に有名になっています。肝臓についてもC型慢性肝炎の最新の治療を行え、肝癌についても最先端の治療も行っています。このように東海大学消化器内科は地域の拠点病院だけではなく、日本のハイボリューム施設としての道を歩んでいます。

消化器内科 診療科長
鈴木 孝良

医師一覧

身分/医師名 専門分野/特に専門とする領域 専門医資格 外来診療日
教授/
峯 徹哉
急性・慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、消化器悪性腫瘍、胆膵疾患、消化管疾患とヘリコバクターピロリ、過敏性腸症候群、小腸疾患、炎症性腸疾患、胃食道逆流症、機能性ディスペプシア
/急性・慢性肝炎・肝硬変の診断・治療(インターフェロン、プロテアーゼ阻害薬、核酸アナログ)・肝細胞癌、消化器癌の化学療法、肝・胆・膵疾患に対する内視鏡的診断と治療、胆道癌、膵癌の診断治療、消化性潰瘍・消化器悪性腫瘍の内視鏡治療、ヘリコバクターピロリ感染症、胃食道逆流症、機能性ディスペプシアの診断と治療、炎症性腸疾患の診断と治療、小腸疾患に対する内視鏡診断
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/日本肝臓学会専門医・指導医/(日本がん治療認定医機構暫定教育医/日本消化管学会胃腸科認定医/日本ヘリコバクター学会 H・pylori 感染症認定医/日本胆道学会指導医/日本食道学会認定医・暫定専門医・指導医)
教授/
松嶋 成志
消化管疾患の診断と治療、消化管内視鏡診断と内視鏡治療
/消化管悪性腫瘍、炎症性腸疾患、機能性胃腸疾患、胃食道逆流症、 ヘリコバクター・ピロリ感染症、消化管内視鏡治療
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/総合内科専門医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/(日本ヘリコバクター学会認定医/日本消化管学会胃腸科暫定専門医・指導医) 火・水・木
教授/
加川 建弘
急性肝炎・慢性肝炎、肝硬変、食道静脈瘤、肝細胞癌
/ウィルス性肝炎に対する抗ウィルス治療、肝臓癌に対するラジオ波焼灼治療(RFA)、胆汁うっ滞の病態および遺伝子診断、食道静脈瘤硬化療法
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/日本肝臓学会専門医・指導医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 月・金・土
教授/
鈴木 孝良
炎症性腸疾患、消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、内視鏡診断治療
/大腸腫瘍の内視鏡治療、小腸内視鏡、消化性潰瘍出血の内視鏡治療、ヘリコバクターピロリ感染症、消化器癌の化学療法、早期胃癌の内視鏡治療、消化管(食道・胃・大腸)粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/日本消化器病学会専門医・指導医/(日本ヘリコバクター学会 H・pylori 感染症認定医/日本消化管学会胃腸科認定医・暫定専門医・指導医) 木・金・土
臨床教授/
白井 孝之
上部下部消化管
/炎症性腸疾患の診断治療
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会指導医・専門医/日本大腸肛門学会専門医/(日本ヘリコバクター学会 H・pylori 感染症認定医) 第1土
講師/
小池 潤
食道・胃・大腸、内視鏡診断治療
/消化性潰瘍の治療、ヘリコバクターピロリ感染症、 大腸ポリープの内視鏡治療、早期胃癌の内視鏡診断治療、 消化管(食道・胃・大腸)粘膜下層剥離術(ESD)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/(日本消化管学会胃腸科暫定専門医/日本ヘリコバクター学会 H・pylori 感染症認定医) 月・水・土
講師/
五十嵐 宗喜
消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、内視鏡診断と治療
/ヘリコバクターピロリ感染、消化器悪性腫瘍の内視鏡治療、消化管出血の内視鏡治療、大腸ポリープの内視鏡治療、消化管(食道・胃・大腸)粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医・指導医/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/(日本消化管学会胃腸科認定医・暫定専門医) 外来診療日
講師/
小川 真実
胆・膵疾患、内視鏡診断と治療
/胆・膵疾患(胆嚢・胆管結石、膵炎、膵嚢胞疾患、膵癌、胆管癌)の診断と治療、 胆膵疾患の内視鏡診断と治療、超音波内視鏡診断と治療
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/日本肝臓学会専門医 火・木・金
助教/
内田 哲史
消化器性疾患、消化器悪性腫瘍、内視鏡診断と治療
/消化性潰瘍、ヘリコバクターピロリ感染、消化器悪性腫瘍の化学療法、消化管(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医・指導医/日本消化器病学会専門医/内視鏡専門医 月・火
助教/
広瀬 俊治
肝・胆・膵、消化管
/ウィルス肝炎治療、肝癌診断と治療、肝造影超音波診断、肝癌に対するRFA、 消化器悪性腫瘍、消化器潰瘍の内視鏡治療、食道静脈瘤治療
日本内科学会認定医・指導医/日本肝臓学会専門医/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医 月・水
助教/
中村 淳
消化器
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  火・木
助教/
川嶌 洋平
肝胆、膵
/胆、膵疾患の診断・治療
日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医 月・水
助教/
水上 創
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医 水・金
助教/
中原 史雄
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医 金・土
助教/
鶴谷 康太
肝・胆・膵、消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、ウィルス肝炎治療、肝癌診断治療、大腸疾患、消化器潰瘍の内視鏡治療、消化器癌の化学療法、大腸ポリープの内視鏡治療
日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医/日本肝臓学会専門医 火・木