東海大学医学部付属病院 臨床研修医・臨床助手募集案内2022
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INTERVIEW当院は鎌倉市の中核病院であり、二次救急を担う急性期病院です。同時に、高齢患者が多く、慢性期診療も多い、地域に密着した市中病院です。当院での初期研修は、救命診療科と一般内科を基盤に、救急搬送された超急性期から在宅療養への移行を目指した慢性期まで一貫した診療のなかで、医学的な知識や手技だけでなく、社会的な側面まで幅広く学べることが特徴です。指導はマンツーマンで行い、疑問や不安に応えられるきめ細やかな態勢を取っています。285床の小規模病院なので、コ・メディカルとの距離も近いことも特徴です。優秀なコ・メディカル・スタッフから、診療に関するさまざまな事象を学び、共に助け合って診療に臨む、まさに「チーム医療」を実践できます。週3回開催する「モーニングレポート」は、真に優れた臨床医となるために必要な臨床の基盤である「論理的な考え方」と、「身体診察の能力」を徹底的に鍛えることを目的にしています。午前8時から9時の1時間、全ての研修医と数名の上級医が参加し、上級医の司会で研修医が実際に診療した症例から、患者さんが訴える言葉と病歴、身体所見を基にして、鑑別診断まで突き詰めていきます。診療科の垣根を越え、病気ありき、検査ありきではなく、「自分ならどう考えるか」を繰り返しトレーニングすることが重要で、患者さんの話をきちんと聞く、きちんと触れて診察するという、医師としての基本の作法、在り方を学べると考えています。モーニングレポートは、参加する医師の考え方を共有する場である。研修当初は戸惑いもあるが、自分はどう考えるか、自分はどう行動するか、徹底的に考え抜く訓練を重ねる。【 大船中央病院 院長 】 須藤 博協力型病院 大船中央病院須藤院長が10年ほど前に導入した、北米型研修の「モーニングレポート」。これを希望して、長期研修する研修医も多い。矢継ぎ早に質問が飛び、初めて症例発表する研修医は戸惑うが、経験を重ねるにつれ、詳細な病歴聴収や身体所見の重要性に気づかされる。各研修医の研修に臨む姿勢が良い方向へ変化する、相乗効果もある。週3回のモーニングレポートで診断に至るまでの考え方が身につく地域医療の現場で実践力を高める協力型病院での研修大学病院のほか、市中病院や診療所などの市民生活に最も身近な医療現場でも研修を行います。3つの付属病院(東京・大磯・八王子)をはじめ、神奈川県内の協力型病院・協力施設も充実。初期診療・病診連携を実践することで、将来地域医療に貢献できる力を養います。Training Scene!03 Feature週3回のモーニングレポートで「論理的な考え方」と「身体診察の能力」徹底的に鍛える09

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