東海大学医学部付属病院 臨床研修医・臨床助手募集案内2022
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吸収する力のある初期研修こそ、患者さんの話を聞く力、診察する力、鑑別診断する力をしっかりと養い、医師としての在り方を醸成する大切な期間だ。INTERVIEW当院は、長野県茅野市・諏訪市・原村の3自治体が運営する公立病院で、急性期から退院後の訪問診療まで、地域医療の中核を担う病院です。研修医は、総合診療科医師のリーダーの下で、専門医有資格者や専攻医とチームを組み、主治医として患者さんやその家族と関わり、病歴や身体所見の情報徴収などを行っています。私が指導医として常々言っているのは、ベッドサイドへ足繁く通い、患者さんやその家族に正直に誠実に向き合い、話をよく聞くこと。知識や技術は努力さえすれば、いつでも身に付けられますが、医師として核になる、仕事に対する姿勢や、患者さんやその家族、あるいはコ・メディカルとの向き合い方は、初期研修の内容如何だと考えています。朝と夕方の定期的なチームミーティングを実施、研修医の疑問にすぐに応えられるよう、頻回にミーティングを行っています。ミーティングやカンファレンスでは、正確かつ端的に情報を伝えるプレゼンテーション力が必要で、患者さんの話を聞く力、診察する力、鑑別診断する力をしっかりと養ってください。初期研修の2年間は、医師としての在り方を形成する大切な期間だと考えています。【 諏訪中央病院 指導医 】 齋藤 穣協力型病院 諏訪中央病院1日の研修スケジュール7:30 8:0013:0018:008:3011:45朝回診医局連絡会/総合診療科ミーティングチームミーティング/病棟業務昼カンファレンス病棟業務チームミーティング昼食を食べながらの勉強会。上級医を中心に皆で困った症例を検討します。Training Scene!患者さんの生活背景を考慮した診療の大切さを学んだ研修3か月間の諏訪中央病院での研修は、総合診療科に配属され、担当医の1人ではなく、指導医や上級医の指導のもとで主治医として患者さんを受け持ちます。毎日、チームミーティングが頻繁にあり、症例発表を数多くこなしたので、プレゼンテーション力が鍛えられました。地域密着型の病院では、入院中の治療だけでなく退院後の生活を見据えた関わりが必要で、先輩医師の生活環境に及ぶ詳細な問診に驚き、とても勉強になりました。この研修を通して、患者さんの生活背景まで考慮した診療のできる医師になる、という明確な目標ができました。【 地域医療研修プログラム 臨床研修医 】 大塚 静香鉄は熱いうちに打て――医師としての核を、初期研修で学び取る10

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