互いに成長するために学び合い、高め合う研修サポート体制大学病院では先駆けて、2010年度からメンター制度を実施しています。臨床経験豊富な教員（医師）が、研修医のキャリアアップに関する支援をし、研修に対する姿勢や考え方、研修の楽しさを伝えたり、研修上の悩みや相談などに対応していくシステムで、メンターは研修医を1～2名受け持ちます。毎年、指導医を対象にメンター講習会を開催し、質の高い支援を維持できるよう努めています。4月の採用時オリエンテーションで研修医にメンター候補者を紹介する懇談会を開催し、研修医は将来志望する科やロールモデルとする指導医など自身の希望するメンターを選択し決定しています。※5月に初回面談会を実施後、2回目以降は個々に面談を実施していきます。双方から申し出がない限り、2年間ペアを継続します。04Feature研修医として社会に出て、現場経験が乏しいのに、スタッフに頼られ、自分の不甲斐なさに落ち込んでいた時期がありました。メンターの西山先生から食事のお誘いがあり、悩みを打ち明けたところ、「成長の速度は人それぞれ。今は苦しくても、乗り越えれば必ずステップアップする時期が来る。今は知識や技術を蓄えて、その日に備えて」とアドバイスをいただき、少し前向きに取り組めるようになりました。長い研修期間は不安が増すこともあり、精神的なサポートに助けられています。【 メンター 脳神経外科 講師 】 西山 淳【 メンティー 臨床研修医 】 継 大器診療科の枠を越えて支え合う存在へINTERVIEW78名61名87名メンター候補者2021年度メンター2021年度メンティー全臨床研修医を対象にしたメンター制度精神的に不安定になりがちな研修期間を支える、大きな後ろ盾研修生活の悩みを受け止める安心できるサポート体制があるメンティーの継先生は真面目な性格で、行き詰っていないか心配だったので、ゆっくりと話す機会を持ちました。医師として専門的に学びつつ、社会人として円滑な人間関係や処世術も求められ、研修生活をうまく過ごしている人もいれば、そうでない人もいる。メンターとして、その悩みにじっくりと耳を傾けることを心がけました。メンティーにとっては、話を聞いてもらえ、共感してもらうことで、目の前がぱっと開けることもある。サポート体制は充実しているので、安心して研修生活を送ってください。11
元のページ ../index.html#12