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呼吸器外科
GIO(一般目標)
患者ケアを呼吸器外科専門のチーム医療の中核で実践できるようになるために、外科一般領域の総合的臨床能力を基盤とした呼吸器外科学の専門的な知識・技術・態度を習得する。
SBOs(行動目標)
- 外科学総論の知識を前期研修医に解説できる。
- 呼吸器外科領域の知識を前期研修医に解説できる。
- 緊急時に初期治療を開始する。
- EBMに基づいた倫理的な説明でインフォームドコンセントを実施できる。
- 症例検討カンファレンスでプレゼンテーションをする。
- 教授・准教授回診業務でプレゼンテーションを前期研修医に解説できる。
- 処置ならびに手技に必要な解剖学の知識を前期研修医に解説できる。
- 全身管理の基本手技(中心静脈カテーテル、胸腔ドレナージ、気管内挿管、気管切開術)を実施する。
- 50例の呼吸器外科手術を指導医のもとで行う。
- 科の専門性を理解し適切な時機に各専門科に診療依頼ができる。
- 施設(病院・診療所)ごとの役割を理解し、病診連携を行なうことができる。
- 後進の医師の指導や学生教育を行なう自己の能力を常に向上しようとする配慮を示す。
- 臨床研究論文を計画し作成する。
- 学会で臨床研究の発表をする。
- 日本外科学会専門医や日本呼吸器外科学会専門医などの資格を獲得する。
LS(方略)
OJT(On the job training)
- 20名前後の入院患者をチーム医療の中核として受け持つ。
- 周術期(ICU)の全身管理を行なう。
- 救命救急センターに搬送された胸部外傷患者の初期治療を決定する。
- 悪性疾患に対する術後化学療法を施行する。
- 終末期医療(疼痛コントロールを含めたBSC)を行なう。
- 病理の切り出しに参加し術前の画像診断や手術所見との対比を行なう。
勉強会
- 呼吸器内科・外科・放射線治療科カンファレンス:週に1回の割合で症例検討会を行う。
- 月に1回は病理診断科が参加し興味深い症例の検討会を開催する。
学術活動
日本外科学会・日本胸部外科学会・日本呼吸器外科学会などの総会、地方会、研究会、医学教育学会、海外の学会などに積極的に参加し発表する。
EV(評価)
EPOCに準じた自己評価を行い、同様に指導医による評価を受ける。
診療実績
- 1.当科で扱っている主な疾患は、肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫、自然気胸、胸部外傷、漏斗胸です。
- 2.当科では、小型肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、自然気胸、肺気腫などに対し、小さな手術創による胸腔鏡下手術(VideoAssistedThoracoscopicSurgery:VATS)を早くから積極的に取り入れ、良好な治療成績を得ております。現在は年間約400件の手術のうち約250件が胸腔鏡下手術です。
問い合わせ先
担当:大岩 加奈(おおいわ かな)
TEL0463-93-1121(内線2280)