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消化器外科
GIO(一般目標)
消化器外科の医師として消化器外科専門医になるために、外科疾患の病態について理解し、外科的知識、技能、態度を修得する。
SBOs(行動目標)
- 医の倫理に配慮し、総合的な外科診療を行う適切な態度、習慣を身につける。
- 指導医のもとに担当医として症例を受け持ち、消化器外科診療における倫理的なインフォームドコンセントを行う。
- 術後の療養、生活指導、ターミナルケアーを適切に行う。
- 文献や指導医の意見などの教育資源を活用する方法を説明する。
- 術前症例検討会で症例を呈示し、適切なプレゼンテーションをする。
- 個々の症例に合わせ、EBMに基づいた診療を行う。
- 消化器外科関連学会、地方会、研究会、教育集会に積極的に参加、発表し、最新の医学、医療を習得する。
- 学会誌、学術出版物に、症例報告や臨床研究の成果を発表する。
- 医療行政、病院管理についての重要性を理解し、実際の医療現場で実行する。
- 下記の検査手技ができる。
- 超音波診断
- 上・下消化管造影
- 上・下内視鏡検査
- X線単純CT、MRI、血管造影、ERCP(ENBD)の適応を決定し、読影する。
- 検査、処置、手術の意義、適応を理解し、個々の症例の病態に合わせ適切な検査、治療計画を立て、遂行する。
- 消化器系救急の対応、診断・治療:消化器領域の救急に対して 診断、プライマリーケアができ、緊急手術の適応を判断し、それに対応する。
- 手術は、外科専門医取得のために外科学会最低症例数を達成する。
- 定時手術、緊急手術の到達目標に沿った修練を行う。
- 外科的感染症を併発した患者の外科処置についての知識を持ち、対処する。
- 基礎疾患、病態などの特異性を考慮に入れ、創傷治癒の特色を理解した上での対応をする。
- 臓器、疾患、術式の特性および心不全、呼吸不全、ショック、糖尿病など併発症、合併症を持つ症例に対し、疾患別、病態別の輸液および栄養剤投与の計画を立て、実施する。
- 各臓器癌腫の病態の特性に合わせた手術、化学療法、放射線療法、免疫療法などの適応を述べる。
- 切除標本および病理組織と術前画像診断、開腹所見を対比して検討する。
LS(方略)
OJT(On the job training)
- 臨床助手1年、3年が付属病院で研修を行う。臨床助手2年は一般市中病院で一般・消化器外科の研修を行う。
- 消化器外科の修練としてインストラクターの指導のもとにチーフレジデント制を行っている。
- 臨床助手3年がチーフレジデントとしてチーム医療の中核となり臨床助手1年、臨床研修医とチームを作り、30人程度の患者を受け持つ。
- 臨床助手3年はチーフとして、定時手術、緊急手術の到達目標に沿った修練を行う。
- 定時手術は食道、胃、大腸、肝胆膵、各臓器の専門医が指導にあたる。
勉強会
- 月 7時15分 医局会、術前症例検討会
16時30分 教授回診 - 火 7時30分 食道カンファレンス
18時00分 内科外科合同消化管カンファレンス
18時00分 内科外科放射線科合同肝胆膵カンファレンス - 水 7時30分 肝胆膵カンファレンス
17時00分 次週手術スケジュール作成 - 木 7時30分 大腸カンファレンス
19時00分 チームカンファレンス - 金 7時30分 胃カンファレンス
EV(評価)
- 1.自己評価
日本外科学会、日本消化器外科学会が作成した修練到達度にチェックシートにしたがって、自己の経験症例をデータベース化する。 - 2.指導医による評価
- (1)半年に1度の教授による面接を行い、目標に対する到達度捗度を論議する。上司からの評価と進路の相談などを行う。
- (2)チーフレジデント終了時、医局会においてチーフレジデントの手術症例数、その内容につき報告を行う。
診療実績
毎年4名程度の後期研修医が外科専門医修練プログラムに従って臨床症例を経験し、外科専門医を取得している。
問い合わせ先
担当:鈴木 俊之(すずき としゆき)
TEL0463-93-1121(内線2290)