モジュラーナーシング

モジュラーナーシングとは、1つの看護師グループが、患者さんを入院から退院まで継続して看護する方式です。

役割

  1. 1.グループメンバーは、入院から退院まで、患者さんの生活に責任を持つ。
  2. 2.グループリーダーは、グループが担当している患者さんの看護にリーダーシップを発揮し、看護師長や主任への報告、連絡、相談の責任を持つ。
  3. 3.主任は、モジュラーグループの活動がうまくいくよう助言・指導・支援する。
  4. 4.看護師長は、モジュラーグループの構成や勤務の調整、他職種との調整など全体の責任を持つ。

効果・メリット

継続看護ができる。

入院から退院までを1つのモジュラーグループで患者さんを受け持ち、看護計画の立案・実施・評価を行うことで患者さん情報の共有化が図れ、ケアの統一や、患者さんの個別性に応じた継続看護を実施することができます。

後輩育成ができる。

モジュラーグループのメンバーは、ベテランナースから中堅ナース、新人ナースで構成されているため、看護実践をとおして先輩ナースが後輩ナースに対し具体的なアドバイスを行うので、特に新人ナースは混乱なく看護することができます。患者さんのカンファレンスを通じて看護観が深まり成長できると共に、看護の喜びを感じることができます。

主体的な問題解決ができる。

患者さんの問題やグループ内の問題に対する情報を共有しているので、タイムリーに話し合いが行われ、問題解決を図ることができます。

グループメンバーの相互理解も深まり、人間関係の高まりも期待できる。