本院は神奈川県西部地域での唯一の大学病院として静岡・山梨両県の一部を含む200万人とも言われる医療人口を持つ医療圏の地域医療に寄与しています。また、高度救命救急センターを併設し、総合周産期母子医療センターや造血幹細胞移植推進地域拠点病院、地域がん診療連携拠点病院として専門的で最先端の高度医療を提供すると共に、地域の中核病院としてCommon　Diseaseな診療も多く、幅広い研修環境が用意されています。また、本院以外での研修先として東京・大磯・八王子の各付属病院と県内外の特色ある市中病院を協力型病院として、近隣のクリニックや診療所を協力型施設として連携し、患者さんを全人的にケアする実地研修を実践しています。「鉄は熱いうちに打て」と言うように、臨床研修の内容如何で医師としての将来が決まると言っても過言ではありません。多彩な研修プログラムやスキルアップトレーニングを展開する本院と協力型病院・施設で研修することで、幅広く対応できる臨床力を身に付けることは、将来活躍する礎になるものと思われます。また、本院は臨床研修修了後に行なわれる専門研修の19基本領域全ての基幹施設となっており、専門医取得を目指し一貫した研修が受けられます。医師は生涯にわたり、自己の知識を広げ、技能を磨き、常に研鑽する責務を負っています。プロフェッショナルな道を歩むための第一歩としての臨床研修に対してはきちんとしたキャリアプランを立て、指導医や上級医など先輩たちの知恵や助言を充分に活用してステップアップを目指して行くことを期待します。