診療放射線技師

診療放射線技師とは

診療放射線技師とは、医師や歯科医師の指示のもと、診断・治療のために放射線をり扱うことができる資格を持った医療専門職です。
診療放射線技師には、放射線の専門知識はもちろん、解剖学や生理学などの医学的知識、画像を作るための画像工学やコンピュータなどの知識、また日々進化する医療機器に対する知識も必要です。
よく「レントゲン技師」と呼ばれることがありますが、「診療放射線技師」が正しい名称です。

1. 当院における診療放射線技師の業務概要・特色

放射線技術科は、6つのブロックに分かれ検査、治療を行っています。「一般撮影・CT部門」、「X-TV・MRI・健診部門」、「血管撮影」、「核医学」、「救命救急センター(MRXO)」、これに「放射線治療部門」が加わります。

スタッフ構成

診療放射線技師 常勤74名(男性53名・女性21名) 非常勤 3名 撮影助手2名

主な保有機器

  • 一般撮影:6室(島津製作所RAD speed Pro 4室、頭部規格撮影装置 1室、乳房撮影装置 LORAD 1室)
  • CT:128列CT、64列、128列Dual Source 2台 計4台(シーメンス社)
  • X-TV:3室(島津製作所、東芝)
  • MRI:5室(1.5T 2台、3.0T 2台)(フィリップス社)
  • 救命救急センター(MRXO):4室(一般撮影、128列CT、1.5T MRI、血管撮影)
  • 血管撮影:4室(フィリップス社、シーメンス社、GE社)
  • 核医学:4室(PET/CT 1台、SPECT/CT 1台、ガンマカメラ(ECAM 2台)
  • その他:病室撮影用装置 15台、結石破砕装置、骨密度測定装置
  • 放射線治療:3室(リニアック 2台、Varisource 1台)
  • 健診センター:7室(X-TV 5室、RAD speed 1室、CT 1室)

夜間休日業務

診療時間外の夜間には3名、休日の日勤者は5名配置し、救急医療や入院患者の緊急検査に対応できるような体制で業務を行っています。もちろんMRI・血管撮影も24時間対応しています。地域の基幹病院として、さらには特定機能病院としての機能・役割を果たせるよう科員一丸となって業務に対応しています。

東海大学医学部付属病院での1日の業務スケジュール

日勤業務

7:45 出勤。作業衣に着替え各部門へ。8:00までに始業点検を済ませます。
8:00~12:00 撮影業務
12:00~13:00 休憩
13:00~16:00 撮影業務
16:00~ 終業点検を済ませ退勤

夜勤業務(2年目以降)

15:50 出勤
16:00~ 勤務開始
救命救急センターに併設されている撮影室にて待機。緊急撮影の依頼があった場合に撮影を行います。対応可能検査は、一般撮影、CT、MRI、造影検査、血管造影、病棟撮影です。
~翌8:00 退勤

2. キャリアプラン・研修(OJT/OFF-JT)制度

業務に関して

1年目から3年間かけて「一般撮影・CT部門」、「X-TV・MRI・健診部門」、「血管撮影」または「核医学」をローテートします。若いうちに多くのモダリティーを経験し、広い視点で放射線技師像を捉えてもらうのが目的です。4年目以降は各部門に配属され、その部門について深く精通してもらいます。途中の2年目で夜勤業務を開始してもらいます。

学会発表・資格取得について

当科には国内外での学会発表経験の豊富な先輩が大勢います。本人のやる気次第で先輩の指導の下、1年目でも学会発表することが可能です。また各種の専門資格取得なども積極的に支援を行っています。

異動について

当院では毎年数名ですが付属4病院間での異動があります。4病院を合わせると約120名以上の放射線技師が在籍しています。4年目以降からは異動の対象となります。異動先の中小病院を経験することにより、大きな病院しか経験のない自分に足りない部分が明確になり、更なるスキルアップにつながります。