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循環器疾患センター
概要
循環器疾患センターでは、循環器内科と心臓血管外科の専門医が、診療科の枠組みを超えて、緊密に連絡を取りあいながら、ハートチームとして様々な疾患に対応します。医師が構成するハートチームに加えて、看護師、栄養士、薬剤師、放射線技師、生理検査技師、臨床工学士、理学療法士、臨床心理士などの多職種が連携し大きな枠組みにより、患者さんを支える体制にしています。多職種連携による大きなハートチームは先進的な取り組みで、当科では全国をリードしています。地域を支える救急医療機関として、急性期の循環器疾患への対応、慢性期回復期においてのより良い診療サポートなどに幅広く対応しています。
業務内容
1)急性疾患に対する緊急対応
循環器疾患は時間を争う緊急治療を要する疾患があります。たとえば、急性心筋梗塞、大動脈解離、急性肺塞栓などです。これらの疾患に24時間365日対応し、緊急手術にも迅速に対応します。
2)先端治療
循環器疾患の治療は日進月歩で、弁膜症や冠動脈疾患について、手術とカテーテル治療と内科治療がそれぞれ進歩しています。最新の情報に基づき最適な治療選択を内科と外科のハートチームカンファランスで検討し、患者さんと情報を共有し、患者さんと一緒に最適な治療法を決めていく方法をとります。
3)診療サポート体制
心不全の治療においても、優れた薬剤の開発で予後が改善していますが、食事の指導、生活の指導、服薬の指導などがより重要になってきています。これらを多職種連携にてサポートいきます。
4)回復期のサポート
令和5年度と6年度に脳卒中心臓病等総合支援センターをおこなった経験から、患者さんは、受診転院先の悩み、経済的な悩みなどが多く寄せられました。これらについても、当院の患者支援センターで対応してまいります。
ご挨拶
循環器病は、増加を続けている疾患です。また、治療法の進歩が速く、新しい検査法も開発されています。これらを偏りなく適切に患者さんにお届けできるよう、診療を行ってまいります。「最善の治療は何か?」という問いにお答えできるよう我々も真摯に努めてまいります。また、「多職種連携」がキーワードですので、お気軽に問い合わせいただけると幸いです。
循環器疾患センター長
伊苅 裕二