脳卒中・心臓病等総合支援センター

概要

脳卒中・循環器病はがんに続いて死亡原因の第二位、健康寿命を損なう原因としては第一位を占めています。高齢化が進む日本においては、死亡原因の第一位になるのも時間の問題といわれています。健康寿命の延伸を目的とした循環器対策基本法に基づき、国が始めた脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業に東海大学は令和5年度に全国15都道府県採択された中で、神奈川県からの代表施設として採択されました。脳卒中・心臓病は急性期の治療は重要ですが、患者さんの回復期にはリハビリテーションの継続、就労支援、医療費の問題など多くの悩みをかかえられています。その相談窓口を開設し、支援相談を開始しました。多くの患者さんの相談をすでに受け付けていますが、令和6年度から神奈川県の支援により事業を継続しています。
さらに、患者さんへの医療情報の提供として市民公開講座や、疾患啓発パンフレットなどを作成しています。また、近隣医療圏の施設との連携を深めるために、病院、医師会と医療情報勉強会などを行っています。

ご挨拶

脳卒中・心臓病等の総合支援のためには、医師だけではなく、多くの医療従事者の協力が必要です。令和5年度に開設しましたが、脳卒中医師、循環器内科医師、脳神経外科医医師、心臓血管外科医師、総合相談室、医療情報システムユニット、病棟看護師、外来看護師、薬剤師、栄養士、病院事務、臨床工学士、理学療法士が実際に関わって立ち上げました。やる気は満ち満ちており、患者さんの支援に役立てるよう皆努力しておりますので、気軽に相談していただければと存じます。面談のほか、メールやファックスなどでも相談は可能です。相談はすべて無料です。
人生において一度も病気にならないのは幸せですが、それはとても難しいことです。実際に、病気になったときに上手につきあいながら、かつ健康で幸せな人生を持てるよう、医療のみならず社会的な側面を含めて皆様のサポートをしていくつもりです。

脳卒中・心臓病等総合支援センター長
伊苅 裕二