がんに関する治験

治験とは

新しい薬が世にでるまでには、長い時間をかけて多くの研究や試験が行われています。
製薬会社が開発する新しい薬は、厚生労働省の承認が必要であり、この承認を受けるために行われるのが『治験(ちけん)』です。治験は厚生労働省が定めた基準(医薬品の臨床試験の実施の基準)に従って行われます。抗がん剤の治験では下記の段階(相)があり順番に各段階での安全性や有効性を確認しながら開発を進めます。

第Ⅰ相

薬の候補物質の体内での動きを調べたり、副作用が許容できる範囲であり問題なく使用できるかどうかを調べたりします。

第Ⅱ相

比較的少数の患者さんが対象となり、薬の候補物質の有効性と安全性について調べます。
投与量や投与方法を検討します。

第Ⅲ相

比較的大規模な試験で、第Ⅱ相試験よりも大勢の患者さんが対象となります。
一般的には、現在の標準治療と比較する試験となります。

第Ⅳ相

厚生労働省によって医薬品として承認され、市販された後に実施するもので、
「市販後臨床試験」と呼ばれます。

当院が行っているがんの治験を掲載いたします。
全ての方が治験に参加できるとは限りません。治験ごとに条件がありますので各診療科にお問い合わせください。
治験・臨床研究管理部別ウィンドウで開きますのウェブサイトでも治験に関する情報をお届けしております。

現在実施している(広報可能な)がんの治験

2020年4月1日現在

診療科 対象疾患・適応症 課題名
血液腫瘍内科 急性骨髄性白血病 株式会社新日本科学PPD(治験国内管理人)の依頼による急性骨髄性白血病未治療患者を対象としたAG-120の第Ⅲ相試験
血液腫瘍内科 急性骨髄性白血病 日本新薬株式会社の依頼による高リスク急性骨髄性白血病患者を対象としたNS-87の臨床Ⅰ/Ⅱ相試験
血液腫瘍内科 未治療の急性骨髄性白血病 アステラス製薬株式会社の依頼による未治療の急性骨髄性白血病患者を対象としたASP2215(併用)第Ⅰ/第Ⅱ相試験
血液腫瘍内科 再発及び難治性の多発性骨髄腫 セルジーン株式会社の依頼による再発及び難治性の多発性骨髄腫患者を対象としたBB2121の第3相試験
血液腫瘍内科 骨髄異形成症候群 ノバルティス ファーマ株式会社の依頼による骨髄異形成症候群を対象としたMBG453の第Ⅱ相試験
血液腫瘍内科 血管免疫芽球性T細胞リンパ腫及びその他の濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫 血液腫瘍内科 安藤潔申請の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫及びその他の濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫に対するダサチニブの多施設第Ⅱ相試験
血液腫瘍内科 再発又は難治性の中枢神経系原発リンパ腫 小野薬品工業株式会社依頼の再発又は難治性の中枢神経系原発リンパ腫を対象としたONO-4059拡大治験
血液腫瘍内科 一次性免疫性血小板減少症 (治験国内管理人)株式会社アイコン・ジャパン依頼による一次性免疫性血小板減少症患者を対象としてefgartigimod(ARGX-113)10mg/kg静脈内投与の有効性及び安全性を評価する多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相試験
乳腺内分泌外科 術後乳癌 中外製薬株式会社の依頼による術後乳癌患者を対象としたアテゾリズマブ(IM030)第Ⅲ相試験
乳腺内分泌外科 転移性乳癌 第一三共株式会社の依頼による乳癌を対象としたDS-8201a(trastuzumab deruxtecan)のⅢ相試験
乳腺内分泌外科 乳癌 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の依頼による進行性若しくは転移性固形癌患者を対象にしたxentuzumab及びabemaciclibによる治療下,並びに局所進行若しくは転移性ホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌患者を対象にしたホルモン療法併用の第1b相用量設定試験
乳腺内分泌外科 乳癌 中外製薬株式会社依頼の依頼による乳癌患者を対象としたRO5532961(イパタセルチブ)とRO5541267(アテゾリズマブ)の第Ⅲ相試験
婦人科 子宮内膜異型増殖症・子宮体癌 産婦人科 平澤猛申請の子宮内膜異型増殖症・子宮体癌に対するメドロキシプロゲステロンとメトホルミンの併用妊孕性温存療法の用量反応性試験(第Ⅱ相試験)

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