東海大学医学部付属病院

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DPC病院指標

令和7年度東海大学医学部付属病院
病院情報の公表

病院指標

医療の質指標

年齢階級別退院患者数

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年齢
区分
0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,055 684 720 1,031 1,588 3,092 4,131 6,919 3,789 428
当院は、がん診療連携拠点病院や高度救命救急センターの指定を受けていることから、日本人が罹患しやすい、がん、脳血管疾患、循環器疾患の患者層が多く、全体に対する70代の割合は29.5%、60代は17.6%と合わせて全体の約半分を占めます。
2024年度の合計患者数は22,685名、2025年度の合計患者数は23,437名となり、増加傾向にあります。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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※各科の指標で10名未満の場合には「-」で示しています。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2-2あり 28 44.86 30.89 32.14% 78.29
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 19 17.47 13.42 10.53% 72.00
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 18 16.50 16.10 11.11% 86.89
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 17 25.82 20.49 17.65% 82.00
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 16 23.00 19.80 18.75% 72.31
内科(総合内科)は、患者の心身を総合的に診て、初期段階での健康状態の把握や一時的な救急処置、日常的にみられる疾患、いわゆるプライマリケアの診療を担当しています。一般内科診療、感染症診療、集中治療等を中心に行っていますが、特に肺炎や誤嚥性肺炎、尿路感染症、皮膚軟部組織感染症、重症感染症の敗血症等は年間を通して多数診療をしております。本邦の人口動態の変化により、高齢者の診療が近年多くなっています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 503 3.70 4.43 0.00% 67.76 〇
050080xx02000x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 経カテーテル弁置換術等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 187 7.45 11.96 2.67% 83.72 〇
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 129 3.42 4.12 0.00% 72.88 〇
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 87 5.94 9.57 0.00% 79.41 〇
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 78 3.49 5.12 2.56% 75.59 〇
頻脈性不整脈、弁膜症、虚血性心疾患、徐脈性不整脈、閉塞性動脈硬化という異なる分野のものが上位5位に入っており、バランスよく循環器診療が多岐にわたり行われていることを示しています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 276 2.35 2.99 0.36% 71.79 〇
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 定義副傷病なし 133 6.69 7.92 0.75% 71.62 〇
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 51 19.43 18.39 11.76% 75.04
040040xx99070x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-7あり 定義副傷病なし 49 8.43 9.05 0.00% 69.33
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 45 15.78 13.45 26.67% 74.64
呼吸器内科では、合計すると肺がんの検査および治療(化学療法、放射線療法、免疫療法)のために入院する方が最も多くなっております。肺がんの検査はほとんど外来で行われますが、合併症のリスクがやや高い気管支鏡検査のみ1泊2日入院で行っています。初回抗がん剤治療は原則10~14日間、免疫療法は3日間程度の入院治療を行い、副作用の出現を観察し迅速に対応しております。その後の継続抗がん剤療法は、短期入院あるいは外来で治療を行います。次に多いのが間質性肺炎の悪化に伴う呼吸不全での入院です。この場合は、酸素吸入やステロイド薬・免疫抑制剤などの治療を行うため、在院日数が2週間程度と長くなっています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 278 5.63 8.76 1.80% 72.93
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 191 2.75 2.56 0.00% 67.92 〇
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 92 6.38 11.27 3.26% 71.29
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 82 2.66 4.04 0.00% 70.17
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 64 6.81 7.37 0.00% 75.89 〇
消化器内科では、胆管炎、閉塞性黄疸、胆道、膵臓腫瘍に対する治療の患者がたいへん多く入院対応を行っております。また、消化管腫瘍に対する内視鏡治療、慢性膵炎等の胆膵疾患、肝疾患に対する治療目的の入院件数が続いております。胆管結石に伴う胆管炎や胆道がん・膵がんに伴う閉塞性黄疸症例では緊急入院症例も多い状況ですが、迅速かつ安全な内視鏡治療(ステント留置や採石)を行っております。
超音波内視鏡を用いた穿刺検査(EUS-FNA)、胃・十二指腸腫瘍あるいは大腸ポリープに対しては、内視鏡的粘膜切除や内視鏡的粘膜下層剥離術にクリニカルパスを導入することで医療の質向上に努め、平均在院日数の短縮を実現しております。以上より、ほぼすべての領域において、全国平均より短い日数を実現しています。

血液腫瘍内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-4あり 44 5.14 8.09 0.00% 63.39
130030xx99xbxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-Bあり 23 11.09 11.45 4.35% 69.61
130010xx99xcxx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2-Cあり 21 28.67 26.83 0.00% 49.29
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2-3あり 15 23.20 28.29 6.67% 61.47
130030xx99xcxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-Cあり 15 7.00 9.75 0.00% 67.13
東海大学血液腫瘍内科の医療圏は、神奈川県央・湘南地区〜神奈川県西部まで広域なエリアから症例を受け入れています。血液疾患の診断から造血幹細胞移植を含めた高度治療まで幅広い血液診療を提供しています。
当院で最も頻度の高い疾患は悪性リンパ腫です。確定診断のため、リンパ節・組織生検を行い、病理組織検査、細胞表面マーカー検査、染色体検査、遺伝子検査、画像検査を施行して総合的な診断を必要とします。この点、当院では病理診断科の協力もあり、精度の高いリンパ腫診断が行われ、確実な診断のもと治療方針を決定しています。悪性リンパ腫の治療は化学療法が中心となりますが、適応症例には放射線治療、自己末梢血幹細胞移植も組み込んだ治療と、2024年度からCAR -T細胞療法も行っております。
急性白血病、骨髄異形成症候群に対しては化学療法を行っており、難治例や予後不良例に対しては積極的に造血幹細胞移植を行っています。 多発性骨髄腫は高齢者に多い疾患で近年増加傾向にあります。新規治療薬も含めた治療を進めるほか、2023年よりがん免疫療法であるCAR-T細胞療法も導入いたしました。高度な医療体制を備えている当院では必然的に治験、臨床試験、免疫細胞療法、造血幹細胞移植を中心に行っております。年平均40~50件ほどの同種造血幹細胞移植の実績があります。
さらには、近隣の関連病院としっかり連携を取り、患者さんにとって最良の治療法を選択できるよう環境を整えております。

リウマチ内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
070560xxxxx00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 18.77 14.45 5.71% 57.60
070560xxxxx90x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2-9あり 定義副傷病なし - - 22.58 - -
070560xxxxx1xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2-1あり - - 40.34 - -
070560xxxxx4xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2-4あり - - 20.55 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.42 - -
当科は、県西部の代表的な全身性自己免疫疾患の専門医療機関であり、多臓器障害を有する膠原病・リウマチ性疾患の重症例を受け入れて入院加療しています。特に、全身性エリテマトーデスや抗リン脂質抗体症候群、関節リウマチについて、グルココルチコイド(ステロイド)治療を最小限とするために、適切な生物学的製剤などの標的療法や免疫抑制薬を効果的に用いることを重視しております。様々な膠原病・リウマチ性疾患に合併する急速進行性間質性肺疾患、中枢・末梢神経障害、急速進行性糸球体腎炎・腎不全はしばしば予後不良になりますが、このような方に対して先進的治療や多剤を組み合わせて用いる併用療法をバランスよく用いることによって早期の改善と退院を目指しております。
さらに、長期・慢性化する疾患群であるため、患者さんの長期予後を考え、高いレベルでの社会復帰ができる、いわゆる社会的寛解を目指すようにしております。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2-4あり 定義副傷病なし 96 17.92 16.51 44.79% 74.27
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2-2あり 定義副傷病なし 60 17.07 16.60 35.00% 74.85
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 41 10.71 6.63 21.95% 57.76
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 24 20.33 15.35 12.50% 50.67
010090xxxxx0xx 多発性硬化症 手術・処置等2なし 23 14.17 11.12 8.70% 42.22
脳神経内科では、脳・脊髄・末梢神経・筋肉などの疾患を有する患者さんの診療を行っています。救急医療体制が充実している当院では、脳血管障害の搬送患者数が多く、手術が必要のない保存的加療を行う脳梗塞の場合は脳神経内科に入院し、また手術の必要な脳出血、くも膜下出血については脳神経外科が担当します。その他救急疾患であるてんかん、また緊急性のある頭蓋内感染症の症例も上位を占めています。
多発性硬化症、重症筋無力症をはじめとする神経免疫疾患については近年、生物学的製剤が使用されるようになり、その導入のための紹介、入院患者数が増えています。

腎内分泌代謝内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 30 10.87 14.01 3.33% 69.00 〇
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 28 3.04 5.91 0.00% 55.07 〇
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 21 10.24 18.78 0.00% 44.38 〇
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 19 8.68 11.00 0.00% 58.21 〇
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 3.00 5.34 0.00% 55.50
腎内分泌代謝内科では、主に慢性腎臓病患者への腎生検を含む精査・治療、血液透析・腹膜透析の導入、糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖状態の治療を目的とした入院を扱っています。外来では、糖尿病や腎疾患をはじめ、多数の内分泌疾患に対する専門的な診断・精査・加療も行っており、関連する外科学領域との連携も行っています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
050161xx01x1xx 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2-1あり 46 26.67 29.22 23.91% 67.61
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 40 16.68 20.68 2.50% 68.30
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2-1あり 31 10.00 14.77 0.00% 80.39
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2-1あり 28 33.39 27.21 21.43% 74.86
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 26 12.00 16.31 7.69% 70.12
世界標準の心臓血管外科治療を第一の目標に掲げ、狭心症に代表される虚血性心疾患・心臓弁膜症・不整脈等の後天性心疾患、大動脈瘤・大動脈解離を中心とする大動脈疾患、先天性心疾患、閉塞性動脈硬化症を含む四肢・内臓の動静脈疾患を対象とした外科治療を幅広く行っています。
当院は、地域救急医療に貢献する使命を果たすという大方針を掲げ、高度救急医療を積極的に行っている施設であり、大動脈や末梢血管の患者さんが多く、そのうち30%以上が緊急手術です。2011年から人工心肺装置を2基並列で使用可能な環境が実現し、緊急例に対しても積極的な開心術が可能となっています。同時に高齢者、術前合併症を有する患者さんに対しては、体に対する負担の少ないステントグラフト内挿術も数多く行っています。また、保存療法を行った患者さんを含め、年間70例以上の急性大動脈解離症例を治療していますが、その多くが西湘地域の病院から救急車で転院搬送された患者さんです。
近年、高齢者の弁膜症も増加傾向であり、特に力を注いでいるのが、大動脈基部拡張による大動脈弁閉鎖不全症に対する自己弁温存基部置換術や、僧帽弁形成術(僧帽弁手術の90%に施行、残る患者さんは殆ど生体弁置換でした)、心房細動に対するMaze手術です。
2017年からはハイブリッド手術室が稼働し、100例をこえるTAVI(カテーテルによる大動脈弁置換術)も行っています。

移植外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 63 2.32 7.23 0.00% 68.35 〇
100220xx01xxxx 原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺腫瘍 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術等 - - 7.30 - -
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 12.93 - - 〇
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 11.00 - -
180040xx99x0xx 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2なし - - 9.65 - -
本邦では、慢性腎臓病・慢性腎不全が進行し、腎代替療法(透析療法、腎移植)を選択せざるを得ない状況の患者さんが増加傾向にあります。
移植外科では腎移植を定期的に行っておりますが、血液透析、腹膜透析を選択された患者さんにはそれぞれ透析シャント造設術、腹膜透析カテーテル腹腔内留置術が必要となり、これら透析導入期の透析アクセス関連手術も担当しています。透析シャント設置術に関しては、外来手術で行うことも多いですが、患者さんの高齢化で、様々な合併症を抱えている場合には、短期間の入院で行っております。
また、手術した透析シャントに関しては、長期的に経過を見る必要があります。移植外科では、経過をフォローアップし、手術した透析アクセスに不具合が生じ、入院が必要な場合には短期間の入院でその修復手術等を行っています。ほとんどの「手術・処置等の合併症の手術」が、それらの症例を意味します。手術が必要な場合とない場合があります。
すなわち、慢性腎不全の透析患者さんに対して、かかりつけ医としての役割を、当院の腎内分泌代謝内科と連携して行っております。
腎移植患者さんには、移植外科の外来を定期受診していただいておりますが、尿路感染症やその他のウイルス感染症等で加療が必要な場合があります。拒絶反応や移植腎の状態を正確に把握するため、短期間の入院で移植腎生検を行うこともあります。また、慢性腎不全の患者さんの合併症である、腎原性副甲状腺機能亢進症および原発性副甲状腺機能亢進症の患者さんで手術適応がある場合、腎内分泌代謝内科と連携して移植外科にて診療および手術を行っております。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 定義副傷病なし 678 2.02 7.92 0.00% 70.56 〇
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし 222 7.33 9.75 0.00% 70.96 〇
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 74 2.00 2.99 0.00% 73.41 〇
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 48 5.73 9.44 0.00% 33.92 〇
040040xx99090x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等29あり 定義副傷病なし 46 2.22 8.34 0.00% 71.74 〇
治療対象疾患は原発性肺がんが最も多く、根治を目指した手術を積極的に行い、再発予防として術後補助化学療法も施行しています。切除が困難な肺がんに対しては、化学療法や放射線治療を含めた集学的療法も行っています。
他臓器がんからの肺転移に対してもそれぞれ適応を判断した上で手術を施行しています。
縦隔腫瘍も治療対象で、積極的に手術を行っています。特に縦隔悪性腫瘍に対しては化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的治療を行っています。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 131 4.14 4.56 0.00% 70.52 〇
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 95 6.83 8.41 0.00% 71.19 〇
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 95 15.24 14.80 1.05% 70.29 〇
06007xxx9904xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 94 4.04 5.76 0.00% 67.06 〇
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 61 5.00 11.27 0.00% 71.26 〇
食道の悪性腫瘍:食道がんの診療は「食道癌診療ガイドライン」に準拠して、がんの進行度に応じて、内視鏡的治療、外科手術、化学療法、化学放射線療法、免疫チェックポイント阻害薬の投与を行っています。ロボット手術も積極的に行っており、患者さんの負担軽減に努めています。治療にあたっては、患者さんの全身状態や別の疾患の有無も考慮して、患者さんとご家族とともに相談し、最善の治療方法を選択しています。当院は全国から患者さんのご紹介をいただき、重症な患者さんの治療も積極的に行っています。また、循環器系、呼吸器系、脳神経系などの病気をお持ちの患者さんも多く、他診療科と連携をしながら、安全、安心な治療を心がけています。
結腸の悪性腫瘍:直腸がんに対する悪性腫瘍結腸切除術は、臨床試験で腹腔鏡手術の安全性、有効性が確認されており、当院でも95%以上が腹腔鏡手術で行われています。ロボット支援手術も導入し、機能温存に努めています。
膵腫瘍:膵がん患者さんの増加とともに、入院・外来患者数が増えてきております。日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設Aとして高難度手術を安全に施行し、ロボット手術も導入し、良好な成績を収めています。
鼠径ヘルニア:鼠径ヘルニアは高度な医療資源が充実している大学病院ゆえ、多くの合併症を伴う患者さんの手術も各診療科と連携して対応しています。また、クリニカルパスを用いて無駄のない治療を行っています。患者さんと相談の上、腹腔鏡手術(TAPP)、鼠径法手術(Lichtenstein法等)を行っています。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 162 8.82 9.76 0.62% 60.81 〇
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 103 4.03 5.44 0.00% 58.37 〇
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 11 3.82 3.95 0.00% 47.18
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 10 12.70 9.68 10.00% 61.50 〇
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 6.23 - -
乳腺外科では、乳がんの手術目的の入院が9割以上を占めます。その他には、進行・再発乳がんの治療目的の入院、全身麻酔の必要な良性疾患などがあります。症例数の上位2つは症例数が分かれていますが術式が違うだけであり、すべて病名は乳がんとなります。乳腺部分切除術、乳腺全摘術+腋窩リンパ節郭清、センチネルリンパ節生検が含まれています。
がんは女性の罹患率、第1位であり、乳腺外科では診断・治療・ターミナルケアまで一貫した診療を行っております。当院は、日本乳癌学会認定施設であり年間約300人以上の乳がん患者さんの手術を行っています。また、全国から進行・再発乳がん患者さんの紹介を受け治療にあたっています。科学的根拠に基づく診療を行うことを原則としております。患者さん一人一人について、病理診断、放射線診断、超音波診断などの部門と合同カンファレンスを行い、治療方針を決定しています。分子標的療法では、先駆的立場にあり、新しい治療薬や診療技術の開発に積極的に参加しています。

小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 105 1.42 2.74 0.00% 4.10 〇
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 38 2.18 6.85 0.00% 3.05
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 15 2.60 2.95 0.00% 3.53
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 - - - 5.36 -
060185xx99x0xx 瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2なし - - 9.63 - -
新生児から15歳までの外科的疾患の診療にあたるのが小児外科です。小児外科が担当する疾患は呼吸器(気管・肺・横膜膜など)、消化器(消化管・肝臓・胆道・脾臓・膵臓など)、泌尿器(腎臓・尿管・膀胱・尿道・陰茎など)、生殖器(子宮・卵巣・外陰部など)、皮膚軟部組織・頸部(皮膚・筋肉・頸部瘻孔など)と多岐に渡るため、小児外科の多彩な臨床患者像を上記の表でうまく表すことはできません。頻度の高い鼠径ヘルニアの腹腔鏡下手術や上部消化管内視鏡検査は、日帰りシステムで安全に施行することができます。日本小児外科学会指導医および日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科)が常勤する認定施設として、神奈川県西部の小児医療の中核施設としての役割を担っています。「この子が自分の子どもだったらどう判断するか?」と考えながらご家族の心情を慮る丁寧な説明を心がけています。当科は神奈川県西部の広いエリアをカバーするため、新生児期あるいは胎児期に発見された赤ちゃんは、小児科・産科と連携して周産期医療の拠点として最先端医療を駆使した総合周産期母子医療センターに収容して診療し、乳児以上の年齢の患児は小児専門病棟で診療を行います。
2019年から近隣の基幹医療施設の先生方にご紹介頂いた患者さまの周術期情報を施設を訪問してフィードバックし、より円滑で信頼関係のある連携構築を目指した「顔の見える小児医療連携」を基盤にした強固な地域連携を行っております。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 84 2.06 2.80 0.00% 63.23
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血 腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 60 15.67 18.40 48.33% 60.07
010030xx02x0xx 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2なし 58 6.86 8.56 1.72% 64.28
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 12.57 9.62 24.14% 78.91
010010xx03x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 48 18.06 20.06 4.08% 60.27
1番目は、未破裂脳動脈瘤に対する治療の必要性などを検討する際の脳血管撮影による精密検査を行った患者さんです。
2番目の非外傷性頭蓋内血種の代表は脳内出血で、高血圧により脳の細い血管が脆くなって出血する病気です。血圧の管理が最も重要ですが、出血が大きい場合は救命のため手術で摘出することもあります。
3番目は未破裂脳動脈瘤に対するカテーテル手術で塞栓術を行った患者さんです。
4番目の頭蓋・頭蓋内損傷は、外傷による脳の挫傷や、脳の表面に出血する急性硬膜下血腫などの患者さんです。
5番目は頭蓋内に発生する脳腫瘍の患者さんのうち、手術で腫瘍摘出を行った患者さんになります。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 80 13.45 19.42 5.00% 69.83
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 68 22.57 21.21 19.12% 72.72 〇
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 63 18.86 21.08 19.05% 43.06
070050xx97xxxx 肩関節炎、肩の障害(その他) 手術あり 60 11.45 20.70 15.00% 70.20 〇
010310xx97x0xx 脳の障害(その他) 手術あり 手術・処置等2なし 59 15.68 17.28 15.25% 72.03
整形外科では、高齢化の進行に伴い、腰や関節の痛みを主訴とする疾患が引き続き増加しています。
特に、脊柱管狭窄症や脊椎変形などの脊椎疾患が多くを占め、慢性的な痛みや歩行障害に悩む患者さんの治療ニーズが高まっています。
また、肩関節炎や膝関節症、股関節症に対する人工関節の再置換を含む症例も多く、これらは加齢による運動機能の低下と深く関係しています。
日常生活動作への影響が大きいこれらの疾患に対し、当科では患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧で適切な診療を心がけています
脊椎や関節などの各分野に専門医を配置し、重症外傷や急性疾患にも対応可能な救命救急センターを備えております。
今後も地域の医療機関と連携を深め、安全で信頼性の高い整形外科医療を提供に努めてまいります。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060565xxxxx0xx 顎変形症 手術・処置等2なし 47 6.55 6.79 0.00% 25.45 〇
140140xxxxxx0x 口蓋・口唇先天性疾患 定義副傷病なし 34 7.06 8.15 0.00% 14.18
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等 手術・処置等1なし 29 6.41 5.99 0.00% 41.69
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 19 2.21 2.68 0.00% 70.63 〇
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 19 3.84 3.76 0.00% 48.74
形成外科では、小児先天異常(唇顎口蓋裂、小耳症などの耳介変形、頭蓋骨早期癒合症、合多指症など)、顎変形症などの顎顔面 外科、皮膚腫瘍、外傷(顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷、熱傷)、乳がんや頭頸部がん、他の部位のがんの切除後再建、あざのレーザー治療など、形成外科領域の疾患を広く網羅した診療を行っています。特に唇顎口蓋裂、顎変形症手術、顔面骨骨折をはじめとした顎顔面外科治療は、開院当初から積極的に治療に取り組んでおり症例数が多い要因と考えています。眼瞼下垂は加齢性の眼瞼下垂症の手術の普及・啓発により、近隣眼科医からの紹介が増え患者数が上昇しています。

腎泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 203 2.15 2.45 0.00% 71.22 〇
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 136 5.09 6.79 0.00% 75.68 〇
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 92 9.42 10.98 0.00% 70.50 〇
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 71 5.68 7.77 2.82% 71.89 〇
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 69 9.13 10.12 0.00% 66.94 〇
  1. 1.当院は、わが国で先駆けて、高精度前立腺生検(前立腺針生検法 MRI撮影及び超音波検査融合画像によるもの)を導入し、前立腺癌が診断された個々の患者さんの状況に応じて、ロボット支援前立腺全摘除術、放射線治療、フォーカルセラピー(先進医療として実施)、および監視療法を実施しています。
  2. 2.私たちは、当院で診断された、あるいは、ご紹介いただいた膀胱癌に対して、経尿道的膀胱腫瘍切除術を積極的に実施しています。当院は、2023年版血尿診断ガイドラインの作成事務局になっており、人間ドックなどで尿潜血が認められた患者さんから膀胱癌が診断されることも少なくありません。
  3. 3.当院では、個々の患者さんの状況に応じて、前立腺がんの治療方法を検討しています。当院におけるロボット支援前立腺全摘除術は、平均在院日数が全国平均を大きく下回り、短期の入院で治療が可能です。
  4. 4.当院では、膀胱癌に対する薬物療法を積極的に実施しています。進行した膀胱癌であっても、薬物療法で縮小した場合には、ロボット支援手術による摘出術を行います。
  5. 5.当院では、尿路結石症に対するレーザーを用いた内視鏡手術を積極的に行っています。大きなサイズの腎結石に対しては、ECIRS(経皮的経尿道的同時破砕術)も実施しています。

救命救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 179 3.97 3.49 15.08% 34.60
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 100 7.75 7.84 14.00% 47.98
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 70 11.07 9.62 18.57% 63.34
010290xxxxxxxx 自律神経系の障害 29 2.55 4.85 0.00% 74.59
161070xxxxx1xx 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2-1あり 27 4.56 8.78 33.33% 35.33
薬物中毒は処方薬や市販薬を過剰に服用することで発症するもので、年々症例数は増加し高年齢化・低年齢化と幅広くなっています。服用する種類によって重症度は変わり、多くは輸液などの保存的治療で改善しますが、種類によっては重症化や致死的になることもあります。
頭蓋・頭蓋内損傷の多くは、転倒、転落、交通事故などにより受傷したもので、特に高齢者の転倒や転落によるものが増加傾向にあります。脳震盪や意識障害のために経過観察を行うことが多く、頭皮や顔面の開放創がある場合には縫合を行います。しかし、抗凝固薬などの血液を固まりづらくする薬剤の内服者が増加している影響もあり、ときには脳外科的な手術を必要とする場合もあります。
自律神経系の障害は、一過性脳虚血発作(失神)という症状を発症します。多くは不整脈などが原因になることが多く、高齢者にみられます。
頸椎頚髄損傷は、頸部の骨(頸椎)やその中を走行する頚髄が損傷する病態で、交通事故などで受傷することが多かったものが、高齢者の転倒などによる軽微な外傷によるものが増加している傾向があります。
全体的には社会の高齢化に伴い、高齢者に関連する疾患が増加しています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2-1あり 75 15.80 10.46 6.67% 0.00
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 43 3.19 7.55 0.00% 1.95
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 40 7.65 6.18 2.50% 0.15
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2-1あり 35 27.94 23.97 14.29% 0.00
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 33 1.79 2.10 0.00% 5.30 〇
2025年度の1位は、「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等21あり」でした。3位、4位にも「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし」と「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等21あり」と、新生児疾患でした。これらは、院内出生症例だけではなく、新生児搬送症例も可能な限り受け入れるように努力した結果を表しているのではないかと考えています。2位は、昨年と同様に「食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし」でした。ウイルス性胃腸炎の流行と関連があると考えています。5位は、「食物アレルギー 手術・処置等1あり」でした。食物アレルギーの症例に対する食物負荷試験を積極的に実施していることを示していると考えています。

産科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 127 3.06 6.18 0.00% 0.00 〇
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 69 7.88 9.32 0.00% 35.25 〇
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 35 30.83 19.04 28.57% 32.57 〇
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 34 11.35 9.29 0.00% 34.62 〇
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 20 3.10 11.97 0.00% 0.00 〇
産科は、神奈川県の周産期母子医療を担う総合周産期母子医療センターとしての役割を有し、ハイリスク妊娠例や、分娩後の異常出血 例などを他院からの紹介や搬送で多く受け入れているため、早産分娩例や切迫早産、前置胎盤などの胎児及び胎児付属物の異常などの症例が多くなっています。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 163 6.51 9.63 0.00% 59.17 〇
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 131 3.47 3.99 0.00% 62.93 〇
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 97 5.44 5.90 1.03% 45.37 〇
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-3あり 定義副傷病なし 78 3.14 3.99 0.00% 57.69 〇
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 78 5.04 6.01 0.00% 35.97 〇
婦人科では、様々な疾患に対応して専門的な治療を行っております。特に悪性疾患では、手術療法、放射線療法、薬物療法を含む集学的治療を行える体制を構築しており、近年は薬物療法の治療実績が増加しています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 12 28.08 13.00 25.00% 67.75
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - - - -
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - - - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし - - - - -
080220xx99xxxx エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害手術なし - - - - - -
皮膚科では皮膚の良性・悪性腫瘍切除を比較的高齢な方々も含めて積極的に行っております。
また、自己免疫性水疱症や重症の脱毛症、重症の無汗症など難治性疾患や重症症例も積極的に治療しています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 1,048 2.31 2.47 0.00% 73.70 〇
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 305 6.23 7.35 0.33% 56.12 〇
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 180 3.83 4.39 0.56% 70.71 〇
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 126 6.29 5.34 0.00% 68.53 〇
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 76 2.86 4.24 1.32% 67.66 〇
当院では、患者さんのニーズに応じた柔軟な治療体制を整えております。特に、白内障手術に関しては、患者さんの負担を軽減するために、両眼同時手術においても1泊2日の入院で対応しています。これにより、患者さんは早期に日常生活に復帰できる環境を提供しております。緑内障治療においては、患者さんの個々の状況に応じた最適な治療法を選択し、緑内障の進行を食い止め、視力を保つための取り組みを行っています。
また、網膜剥離や外傷といった(準)緊急手術が必要な患者さんを多くご紹介いただいており、これらのケースに迅速に対応するため、病棟や手術室との密な連携を重視しています。緊急時には、迅速かつ的確な処置を行うための体制を整えております。
さらに、当院では手術を受ける方々だけでなく、ぶどう膜炎や視神経炎、甲状腺症などの薬物治療が必要な患者さんにも対応しています。これらの症例に対しては、他科と連携しながら総合的な治療を提供することで、全身の健康状態を考慮した最適な治療を行っています。
このように、当院は手術から薬物治療まで幅広い治療ニーズに対応できる体制を整え、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供できるよう努めています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
03001xxx99x3xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-3あり 170 8.32 25.53 0.59% 66.10 〇
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 102 5.03 5.74 0.00% 53.00 〇
03001xxx99x70x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 定義副傷病なし 82 3.67 6.87 0.00% 62.55 〇
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 80 5.78 6.63 0.00% 53.28 〇
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 63 7.43 7.85 0.00% 55.35
耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、多数の頭頸部がん患者さんを診療しています。根治手術を行う患者さんとともに手術以外の放射線化学療法の患者さんも多く治療しています。放射線治療科と密に協力して臓器機能の温存を図りつつ治療成績の向上を目指しています。悪性疾患でも平均在院日数を短くし、短期間の入院と外来治療のバランスを上手くとっています。また、再発、転移性の頭頸部がんに対する化学療法や免疫療法も早くから取り入れており、がん薬物療法専門医と連携して良好な治療成績を得ています。治療後の再発や病気が広く進展している場合、多数の既往症をもつ患者さんに対しても、院内他科と連携し、積極的に手術を行っています。
唾液腺を含む頭頸部腫瘍の手術に関しては、表情を作る顔面神経などの機能温存が重要となりますが、神経モニタリングを使用して合併症の少ない手術を心がけています。ロボット手術やアルミノックス治療(光免疫療法)を始めとした低侵襲手術も行っています。
慢性副鼻腔炎に対する手術は、内視鏡やナビゲーションシステムを応用し、4~5日間の短期間入院でおこなっています。一般的な内視鏡下鼻副鼻腔手術に加えて、新しい手術術式も積極的に導入しています。
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術や、高度難聴に対する人工内耳植え込み術といった耳科手術も積極的に施行しており、新しい手術用ドリルシステム、顔面神経モニタリング、術中CT検査などの機器を導入し、安全性を心がけながら聴力改善成績の向上に取り組んでいます。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準 (※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 107 18 25 119 8 40 1 第8版
大腸癌 81 57 80 139 7 84 1 第8版
乳癌 114 109 28 3 1 20 1 第8版
肺癌 750 246 280 237 86 409 1 第8版
肝癌 47 21 9 9 7 87 1 第8版

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されています。本データは入院のDPCデータを基に作られており、入院の延べ回数がカウントされています。例えば1人の患者さんが治療のために月に1回入院し毎月入院した場合は12回カウントされることになります。実際の患者さん数とは違うことをご理解いただけるよう参考値として、実患者数の症例数も記載しています。
肺がんは呼吸器内科と呼吸器外科が診療にあたり、手術、再発がんへの化学療法を行っています。胃がん、大腸がん、肝がんは消化器内科、消化器外科が診療にあたり、内視鏡治療、手術、再発がんへの化学療法を行っています。乳がんに対しては乳腺外科が治療にあたり、手術、化学療法を行っています。放射線治療に関しては放射線治療科が担当し、各診療科と連携を取りながら行われています。地域がん診療連携拠点病院として、専門的ながん医療の提供、地域における診療連携、がん患者さんに対する相談支援及び情報提供、院内がん登録及び全国集計データ提出などに取り組んでいます。

【参考】
重複削除済みデータより算出した実患者数
※「総計」の値は、癌種別の実患者数となります。各ステージの合計ではないのでご注意ください。
・胃癌(Ⅰ:93、Ⅱ:11、Ⅲ:11、Ⅳ:37、不明:6、再発:14、総計:172)
・大腸癌(Ⅰ:68、Ⅱ:50、Ⅲ:62、Ⅳ:53、不明:7、再発:43、総計:283)
・乳癌(Ⅰ:109、Ⅱ:105、Ⅲ:28、Ⅳ:2、不明:1、再発:19、総計:264)
・肺癌(Ⅰ:199、Ⅱ:69、Ⅲ:87、Ⅳ:103、不明:73、再発:161、総計:692)
・肝癌(Ⅰ:41、Ⅱ:20、Ⅲ:8、Ⅳ:7、不明:5、再発:67、総計:148)

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 21 13.14 53.71
中等症 94 20.56 74.36
重症 37 16.27 80.54
超重症 24 24.79 82.50
不明 0 ー ー
肺炎で入院が必要となるのは一般には中等症以上の場合ですが、免疫機能が低下している場合、肺あるいは他の臓器に重い病気を合併している場合などでは軽症肺炎でも入院して治療を行うことがあります。通常、軽症~中等症の肺炎は2週間程度の抗菌薬治療で回復し、退院できます。
一方、一部の合併症のある中〜重症肺炎やICU入院が必要な超重症肺炎では、呼吸不全(酸素吸入が必要な状態)の長期化や傷んだ肺あるいはその他の臓器の合併症の管理のため、入院期間が長くなる傾向にあります。なお、当院は薬物治療、酸素療法、に加えて人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)を用いた治療も行っています。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 249 23.04 76.48 45.90%
その他 19 17.05 72.11 1.12%
脳血管障害の中でも脳梗塞の頻度は最も多く、急性期症例に対して24時間体制で血栓溶解(t-PA静注)療法・血管内治療・外科的治療を脳神経外科と連携して行っています(一次脳卒中センター(PSC)・コア病院)。2026年度より当院では脳卒中センターが開設されたため、脳梗塞の搬送件数は今後さらに増えていくと予想されます。脳梗塞の診療は「脳卒中地域連携クリニカルパス」を活用し、地域の病院や診療所と連携・協力しながら診療を行っているため、当院を転院した後も患者さんは安心して転院先の施設で継続加療を受けることができます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 439 1.00 1.90 0.0% 69 〇
K555-22 経カテーテル大動脈弁置換術 経皮的大動脈弁置換術 199 2.16 7.94 9.6% 84 〇
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 140 1.36 1.95 3.6% 75 〇
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 99 1.69 2.15 2.0% 74 〇
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 70 1.30 1.21 0.0% 61 〇
不整脈に対する心筋焼却術、大動脈弁狭窄に対する経皮的大動脈弁置換術、四肢の血管内拡張術と異なる分野の治療が上位3位であり、総合的な循環器診療がバランスよく行われていることを示しています。PCIに関しては、冠動脈ステント留置と急性心筋梗塞に対するものがほぼ同数であり、世界の標準と同様の症例数となっています。全体的に非常にバランスのとれた最先端の診療が行われています。さらに、平均在院日数も全国より短縮できており、安全で効率的な診療が行われていることを示していると思われます。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 247 1.31 5.11 3.2% 73
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 183 0.15 1.26 0.0% 69 〇
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 85 0.27 2.12 0.0% 66
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 74 0.50 5.23 1.4% 69
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 66 1.74 4.26 4.6% 75
消化器内科では、消化管、肝臓、胆膵のチームに分かれ、高い専門性をもって治療にあたっています。胆膵チームによる処置が最も多く、胆膵腫瘍や胆管結石などに対する内視鏡的乳頭切開、結石破砕処置、内視鏡的胆管ステント留置術、慢性膵炎への膵管ステント留置となっています。また、消化管チームでは、大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜切除のほか、消化管各部位の早期悪性腫瘍に対して、内視鏡的粘膜下層剥離術などによる低侵襲治療、さらには緊急で行う場合も多い内視鏡的消化管止血術、肝臓チームでは肝細胞がんに対する選択的動脈化学塞栓術を短期間の入院で行っています。

血液腫瘍内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(一連につき) 末梢血幹細胞採取 自家移植の場合 13 1.00 1.00 7.7% 57 〇
K922-2 CAR発現生T細胞投与(一連つき) 13 6.92 12.92 7.7% 61
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K921-31 末梢血単核球採取(一連につき) 採取のみを行う場合 - - - - -
K154-3 定位脳腫瘍生検術 - - - - -
東海大学血液腫瘍内科の医療圏は、神奈川県央・湘南地区〜神奈川県西部まで広域なエリアから症例を受け入れています。血液疾患の診断から造血幹細胞移植を含めた高度治療まで幅広い血液診療を提供しています。
当院で最も頻度の高い疾患は悪性リンパ腫です。確定診断のため、リンパ節・組織生検を行い、病理組織検査、細胞表面マーカー検査、染色体検査、遺伝子検査、画像検査を施行して総合的な診断を必要とします。この点、当院では病理診断科の協力もあり、精度の高いリンパ腫診断が行われ、確実な診断のもと治療方針を決定しています。悪性リンパ腫の治療は化学療法が中心となりますが、適応症例には放射線治療、自己末梢血幹細胞移植も組み込んだ治療と、2024年度からCAR -T細胞療法も行っております。
急性白血病、骨髄異形成症候群に対しては化学療法を行っており、難治例や予後不良例に対しては積極的に造血幹細胞移植を行っています。
多発性骨髄腫は高齢者に多い疾患で近年増加傾向にあります。新規治療薬も含めた治療を進めるほか、2023年よりがん免疫療法であるCAR-T細胞療法も導入いたしました。高度な医療体制を備えている当院では必然的に治験、臨床試験、免疫細胞療法、造血幹細胞移植を中心に行っております。年平均40~50件ほどの同種造血幹細胞移植の実績があります。
さらには、近隣の関連病院としっかり連携を取り、患者さんにとって最良の治療法を選択できるよう環境を整えております。

脳神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 30 0.10 26.97 80.0% 82
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 10 19.10 72.30 40.0% 74
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K403-23 嚥下機能手術 喉頭気管分離術 - - - - -
脳梗塞においては、発症後数時間の超急性期の症例には経皮的脳血栓回収術を行い、閉塞血管を再開通させ予後を改善させます。近隣の病院で対応不能な場合、当院に転院搬送の上、血栓回収術を行う場合もあります。神経疾患においては、脳血管障害、パーキンソン病、変性疾患などで経口食事摂取が困難となる疾患が多く、その場合、胃瘻造設が必要となります。
また重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症などで呼吸障害を認め、人工呼吸器が長期に必要となった症例では、気管切開を行ったり、嚥下障害で誤嚥性肺炎を繰り返す場合、喉頭気管分離術を施行します。
内頸動脈狭窄では、充分な脳血管系の評価の上で、脳梗塞発症予防のため、待機的に経皮的頸動脈ステント留置術を施行しています。

腎内分泌代謝内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 23 26.39 22.91 13.0% 66
K635-4 腹腔鏡下連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - - 〇
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 - - - - -
K773-52 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) その他のもの - - - - -
腎内分泌代謝内科の入院中に行われた手術で多いのは、血液透析・腹膜透析の導入のため、あるいはバスキュラーアクセス不全が生じた場合に移植外科により行われた処置です。また、原発性・二次性副甲状腺機能亢進症に対して移植外科により行われた副甲状腺摘出術も含まれます。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K5601ニ 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈 その他のもの 49 0.37 41.37 40.8% 72
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 26 2.38 23.12 3.9% 68
K5602 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 弓部大動脈 25 0.96 32.96 32.0% 74
K5612ロ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 25 0.96 10.92 4.0% 83
K5551 弁置換術 1弁のもの 24 4.25 18.79 4.2% 72
2025年に当科で手術をした患者さんは821人で、人工心肺使用開心術と胸腹部大動脈手術の症例数が計675例、末梢動脈手術が101例の他、下肢静脈瘤手術なども多数行っています。手術手技では冠動脈バイパス手術が67例、弁形成・弁置換術が304例、胸腹部大動脈の人工血管置換術もしくはステントグラフト留置術が238例と、代表的な疾患に対する手術がまんべんなく行われているのが特徴と思われます。
東海大学医学部付属病院は高度救急医療を積極的に行っている施設であり、大動脈や末梢血管の手術例のうち30%以上が緊急手術です。また、保存療法を行った患者さんを含め年間70例以上の急性大動脈解離症例を治療していますが、その多くが西湘地域の病院から救急車で転院搬送された患者さんです。
私達が特に力を注いでいる領域は、虚血性心筋症に対するドール手術などの左室形成術(2002年から100例以上に施行)、大動脈基部拡張による大動脈弁閉鎖不全症に対する自己弁温存基部置換術(50例以上に施行)、僧帽弁形成術(僧帽弁手術の90%に施行)、心房細動に対するMaze手術(2025年は43例に施行)、大動脈瘤に対するステントグラフト留置術(2025年は63例に施行)などです。
2011年度からは人工心肺装置を2 基並列、2017年からはハイブリッド手術室が使用可能な環境が実現し、ハイブリッド手術だけでなく予定手術中の緊急対応も可能となりました。また、患者さんの希望があれば小切開手術(MICS)も行っています。地域医療にさらなる貢献を果たせるものと考えています。

移植外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 66 0.02 1.55 0.0% 68 〇
K4641 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術 11 1.00 7.36 0.0% 64
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 - - - - -
K6072 血管結紮術 その他のもの - - - - -
移植外科では、慢性腎不全の状態で、血液透析療法を選択された患者さんは、透析アクセス手術(内シャント設置術、人工血管バイパス移植術、上腕動脈表在化術)が必要となります。外来手術でも行いますが、患者さんのリスクに応じて短期間の入院でも行っています。
また、良好な透析シャントは、効率のよい血液透析には必要不可欠です。透析シャントの不具合(シャント狭窄、閉塞、シャント動静脈瘤、シャント静脈高血圧症など)を合併することも珍しくありません。移植外科では、そのような透析シャントの修復術も担当しています。
慢性腎不全患者さんの合併症のひとつである、副甲状腺機能亢進症の手術適応のある患者さんに対して副甲状腺摘出術を行っていますが、腎不全を伴わない患者さんが対象の原発性副甲状腺機能亢進症に対しても同様の手術(副甲状腺腺腫過形成手術)を移植外科が担当しております。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 133 2.13 4.67 0.0% 69 〇
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 102 2.28 3.84 0.0% 72
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 53 2.75 2.96 1.9% 37
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 18 2.06 4.11 0.0% 72
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 17 1.94 2.76 0.0% 52
原発性肺がんや転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、自然気胸などに対して胸腔鏡を用いた手術を積極的に行っており、胸腔鏡手術の割合が高くなっています。進行した原発性肺がんに対しても根治を目的とした拡大手術を行っています。
縦隔腫瘍に対する手術も多く、症例に応じて胸骨正中切開手術や胸腔鏡手術を行っています。

消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 97 2.87 11.78 1.0% 72 〇
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 84 1.10 2.04 0.0% 73 〇
K672-2 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 66 1.67 4.26 1.5% 66 〇
K636-3 腹腔鏡下試験開腹術 55 1.78 3.22 0.0% 70
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術 49 2.20 14.43 0.0% 67 〇
腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術):消化器外科では、2019年4月以降は全体の95%以上が腹腔鏡手術で行われております。低侵襲手術であり、特に術後入院期間の短縮に寄与しています。また、直腸癌、結腸癌に対するロボット支援下手術も安全に施行しています。一方、高度進行がんの場合には開腹手術を施行しておりますが、その割合は5%以下となっています。
ヘルニア手術(鼠径ヘルニア):鼠径ヘルニアは高度な医療資源が充実している大学病院ゆえ、多くの合併症を伴う患者さんの手術も各診療科と連携して対応しています。鼠径ヘルニアの腹腔鏡下手術は2012年から導入し、これまで再発を含めた重篤な合併症は生じていません。創が小さく疼痛も少ないため美容面に優れ、日常生活に早く戻れます。また、鼠径法手術も行っており、患者さんと相談の上、腹腔鏡手術(TAPP)、鼠径法手術(Lichtenstein法等)を行っています。また、クリニカルパスを用いて無駄のない治療を行っています。腹腔鏡下胆のう摘出術:当院の特徴は、慢性胆のう炎症例など炎症の強い症例が多いことです。消化器内科と協力しながら診療にあたることが多くなっています。困難症例も経験しますが、安全な手術を心がけ良好な手術成績を収めています。腹腔鏡下手術は創が小さく疼痛も少ないため、手術難易度は上がりますが、患者さんの術後の経過を考慮して標準治療として行っています。
胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術:ロボット手術を標準手術として行っており、患者さんの負担軽減に努めています。ロボット手術では反回神経麻痺が軽減されることを報告してきました。当院の特徴は高齢者が比較的多いことで、循環器系、呼吸器系、脳神経系などの病気をお持ちの患者さんも多く、他診療科と連携をしながら、安全、安心な治療を心がけています。患者さんの全身状態や別の疾患の有無も考慮して、患者さんとご家族とともに相談し、最善の治療方法を選択しています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 111 1.06 6.34 0.9% 61
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 104 0.98 2.09 0.0% 58 〇
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 39 1.00 7.67 0.0% 62
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径5cm未満 11 1.00 1.91 0.0 47
K4768 乳腺悪性腫瘍手術 乳輪温存乳房切除術(腋窩郭清を伴わないもの) - - - - -
2022年度より、乳腺外科では乳がんに対する手術である乳腺切除術+センチネルリンパ節生検が、乳房部分切除術(乳房温存術)+センチネルリンパ節生検の数を上回りました。近年、乳房部分切除術(乳房温存術)の割合が低下しています。その原因として、術前MRIによる2次がんの診断の向上、乳房再建の普及、インプラントの保険適応などが挙げられます。当院では患者さんの状態に合わせて乳房部分切除術、乳房全摘術、また形成外科と協力して乳房再建も積極的に行っております。基本的には手術日の前日に入院をお願いしていますが、抗凝固療法や併存疾患の周術期管理のため、手術前にさらに時間を要する場合もあります。入院日数は乳腺部分切除術+センチネルリンパ節生検で約4日、乳房全摘術+(センチネルリンパ節生検 or 腋窩リンパ節郭清)で約7~8日となっています。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 109 0.06 0.39 0.0% 4 〇
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 34 0.09 1.12 0.0% 3
K836 停留精巣固定術 12 0.00 1.08 0.0% 4
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの - - - - -
K7322ロ 人工肛門閉鎖術 腸管切除を伴うもの その他のもの - - - - -
新生児から15歳までの外科的疾患の診療にあたるのが小児外科です。小児外科が担当する疾患は呼吸器(気管・肺・横膜膜など)、消化器(消化管・肝臓・胆道・脾臓・膵臓など)、泌尿器(腎臓・尿管・膀胱・尿道・陰茎など)、生殖器(子宮・卵巣・外陰部など)、皮膚軟部組織・頸部(皮膚・筋肉・頸部瘻孔など)と多岐に渡るため、小児外科の多彩な臨床患者像を上記の表でうまく表すことはできません。頻度の高い鼠径ヘルニアの腹腔鏡下手術や上部消化管内視鏡検査は、日帰りシステムで安全に施行することができます。日本小児外科学会指導医および日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科)が常勤する認定施設として、神奈川県西部の小児医療の中核施設としての役割を担っています。「この子が自分の子どもだったらどう判断するか?」と考えながらご家族の心情を慮る丁寧な説明を心がけています。当科は神奈川県西部の広いエリアをカバーするため、新生児期あるいは胎児期に発見された赤ちゃんは、小児科・産科と連携して周産期医療の拠点として最先端医療を駆使した総合周産期母子医療センターに収容して診療し、乳児以上の年齢の患児は小 児専門病棟で診療を行います。
2019年から近隣の基幹医療施設の先生方にご紹介頂いた患者さまの周術期情報を施設を訪問してフィードバックし、より円滑で信頼関係のある連携構築を目指した「顔の見える小児医療連携」を基盤にした強固な地域連携を行っております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 104 4.23 22.20 4.8% 58
K1781 脳血管内手術 1箇所 66 1.67 26.92 27.3% 63
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 65 1.00 12.51 21.5% 79
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 35 1.11 8.00 0.0% 59
K1783 脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの 26 1.62 3.85 0.0% 62
1番目の頭蓋内腫瘍摘出術の対象となる脳腫瘍には、脳から発生する原発性脳腫瘍と、脳以外のがんが転移してくる転移性脳腫瘍に分かれます。原発性脳腫瘍は、髄膜腫、神経膠腫、下垂体腫瘍、神経鞘腫、中枢神経原発悪性リンパ腫などが代表的で、脳の機能を温存するため手術中に電気刺激による神経機能モニタリングや、ナビゲーションシステム、術中MRIなどを駆使し、必要時には手術中に覚醒しながら神経機能を温存しつつ腫瘍を摘出する覚醒下開頭腫瘍摘出術も行われています。当院では特に悪性脳腫瘍と頭蓋底腫瘍の手術例が多いです。
2番目の脳血管内手術(カテーテル手術)では、足の付け根や腕の血管からカテーテルを脳まで進め、主に脳動脈瘤のコイル塞栓術を行 っています。また、硬膜動静脈瘻や脳静脈奇形と呼ばれる、本来の血液の流れとは異なる、病気の部分を持つ血管の病気に対して、異常(病気の)血管を選択的にふさぐ手術を多く手がけています。 3番目の慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、慢性的に頭蓋骨と脳の間に血液が貯まってくる慢性硬膜下血腫に対する手術で、主に局所麻 酔下に行う手術です。軽い頭の怪我が引き金になることが多く、年齢の高い方に見られることが多い病気です。
4番目の頭蓋内微小血管減圧術とは、脳神経を圧迫して神経障害を生じている原因血管を移動して神経への圧迫を解除する手術です。電気刺激を利用した神経の働きを手術中に確認するなどの補助診断を用いて、安全性と治療効果の高い手術を行っています。
5番目の脳血管内手術(脳血管内ステントを用いるもの)は、血管内に金属製の網状の筒(ステント)を留置して、脳動脈瘤のコイル治療の補助として留置したり、狭窄した血管を拡張する手術方法です。また当院では、認定を受けた医師のみに利用が許される、WEBと呼ばれる金属状の「小さなカゴ」を脳動脈瘤の中に留置して動脈瘤を閉塞させる最新の手術方法も行われています。開頭しないため身体的負担が少ないことが特徴です。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 110 1.49 16.96 22.6% 72 〇
K082-7 人工股関節置換術(手術支援装置を用いるもの) 84 1.50 16.40 22.6% 67
K1424 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方後方同時固定 54 2.44 10.98 11.1% 73
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 53 2.81 21.66 47.2% 68
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除   52 1.71 14.13 11.5% 69
整形外科では、社会の高齢化に伴い加齢に関連する疾患に対する手術が増加傾向にあります。特に、軟骨のすり減りによる変形性関節症に対しては、「人工関節置換術(肩・股・膝)」が最も多く実施され、痛みの軽減と機能回復に寄与しています。
また、脊椎の神経圧迫や変形に対する「脊椎固定術」も多く行われており、これらを合わせると当院の主要な手術の一つとなっています。脊椎疾患は慢性的な痛みやしびれ、歩行障害を伴うことが多く、適切な手術と術後のリハビリテーションが重要です。
当院では、術前の画像診断や全身状態の評価を徹底し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を立てています。低侵襲手術の推進や早期リハビリ開始により、平均在院日数の短縮を実現し、患者さんの早期社会復帰を目指しています。
さらに、ご高齢や術後の状態に応じて地域のリハビリ施設との連携を強化し、安心して継続的なリハビリを受けられる体制を整えています。今後も安全で質の高い整形外科医療の提供に努めてまいります。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K4442 下顎骨形成術 短縮又は伸長の場合 42 1.00 4.95 0.0% 25
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。) 16 0.81 4.56 0.0% 37
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 16 0.00 1.00 0.0% 74 〇
K084 四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足) 16 15.81 40.81 37.5% 63
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 15 1.00 2.53 0.0% 54
形成外科では、形成外科領域の疾患を広く網羅した診療を行っています。顎変形症や口蓋裂術後の咬合異常に対する外科矯正手術(上・下顎骨形成術)は、良好な咬合だけでなくバランスのとれた顔貌が得られる様、矯正歯科との連携により綿密にプランニングしています。眼窩骨折に対する観血的手術は、状態に応じて実態モデルや術中画像撮影を用いて精密な整復を行います。眼瞼下垂症は加齢性、先天性、外傷性など様々な原因があり、いずれの治療にも対応しています。日帰りあるいは短期入院で手術を行っています。

腎泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 172 1.11 3.33 0.0% 76 〇
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 91 1.00 7.45 0.0% 71 〇
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 72 1.25 2.51 2.8% 62 〇
K773-51 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 原発病巣が7センチメートル以下のもの 48 1.33 6.40 0.0% 66
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 47 2.19 5.85 4.3% 63 〇
  1. 1.1.私たちは、当院で診断された、あるいは、ご紹介いただいた膀胱癌に対して、経尿道的膀胱腫瘍切除術を積極的に実施しています。当院は、2023年版血尿診断ガイドラインの作成事務局になっており、人間ドックなどで尿潜血が認められた患者さんから膀胱癌が診断されることも少なくありません。
  2. 2.当院では、個々の患者さんの状況に応じて、前立腺がんの治療方法を検討しています。当院におけるロボット支援前立腺全摘除術は、入院日数は7~8日間と短期の入院で治療が可能です。
  3. 3.当院では、尿路結石症に対するレーザーを用いた内視鏡手術を積極的に行っています。大きなサイズの腎結石に対しては、ECIRS(経皮的経尿道的同時破砕術)も実施しています。
  4. 4.当院では、腎臓癌に対して、ロボット支援腎部分切除術を積極的に実施しています。入院日数は、6~7日間と全国平均を大きく下回り、短期の入院で治療が可能です。
  5. 5.当院は、救命救急センターを受診した尿路結石が原因で発症した急性腎盂腎炎の患者さんに対して、感染症改善のために、迅速に尿管ステントを留置しています。

救命救急科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 32 1.38 28.94 84.4% 70
K386 気管切開術 22 18.36 51.09 77.3% 70
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 13 7.69 20.00 38.5% 49
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 12 4.92 15.50 50.0% 46
K046-3 観血的整復固定術(インプラント周囲骨折に対するもの)一時的創外固定骨折治療術 12 0.25 49.67 58.3% 50
脊椎固定術や骨折観血的手術は、交通事故や転倒転落といった受傷機転による例が多く、社会の高齢化により転倒などの軽微な損傷でも脊椎の骨折を受傷することが多くなっています。脊椎の手術後は全身状態の回復を見ながらリハビリテーションに移っていきます。しかしながら、意識障害が遷延したり、人工呼吸管理が長期化した場合などでは、更なる人工呼吸器の補助や喀痰の吸引が必要になるため、一時的に喉に穴開ける手術である、気管切開術を行います。こういった重症外傷では、その他の骨折を伴っていることが多く、手や足の骨折が多く、いずれも一時的な固定である創外固定や根本的な固定である観血的整復を行います。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 17 0.00 41.76 17.7% 0
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
K2762 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの - - - - -
当院は総合周産期母子医療センターであるため、ハイリスク新生児の診療を行っています。そのため、新生児仮死で出生する新生児も一定数存在します。2025年度は、仮死第1度の症例が17例、第2度の症例が10例未満でした。 これらの多くは、早産児や低出生体重児、あるいは低体温療法が必要な低酸素性虚血性脳症のための入院症例であるため、平均術後日数は長期になります。仮死第1度の症例は、状態が落ち着けば近医への転院搬送(戻り搬送)を実施する場合もあります。仮死第2度の症例は、医療的ケアが必要となる場合があります。そのような症例は、退院後も当院外来で経過観察することが多いことから、2025年度は転院搬送症例はありませんでした。

産科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 98 12.78 5.05 0.0% 34 〇
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 79 10.63 5.41 0.0% 35 〇
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)その他のもの - - - - -
K9061 子宮頸管縫縮術 マクドナルド法 - - - - - 〇
K9091イ 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの - - - - - 〇
産科(産婦人科)は、総合周産期母子医療センターとしての役割を担っているため、分娩に関するリスクが高い症例を多く受け入れており、帝王切開に関わる疾患が多くなっています。また場合によっては母体を救命する目的で、出血をコントロールするため血管造影の手技を用いた止血術(血管塞栓術など)や子宮摘出なども行っています。

婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 113 1.10 3.19 0.0% 38 〇
K879-2 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 106 1.00 3.18 0.0% 59 〇
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 105 1.25 3.34 1.0% 50 〇
K877 子宮全摘術 66 1.14 5.29 0.0% 56 〇
K867 子宮頸部(腟部)切除術 64 1.03 1.02 0.0% 43 〇
婦人科では、良性疾患から悪性疾患まで幅広く手術を行っております。開腹手術に比べて侵襲が少ない腹腔鏡下手術やロボット支援下手術を積極的に導入しており、これらの治療実績が増加しています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 12 0.75 3.25 0.0% 69
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4cm以上 - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm以上6cm未満 - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6cm以上12cm未満 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
皮膚科では、短期入院で、悪性・良性皮膚腫瘍を切除しています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 1,014 0.07 1.02 0.1% 74 〇
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 444 0.79 5.06 0.5% 62 〇
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 140 0.68 3.89 0.0% 65
K2684 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) 87 0.93 1.74 0.0% 72 〇
K2685 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのあるもの) 41 0.71 5.61 2.4% 66
水晶体再建術:水晶体再建術は最も多く行われている手術であり、私たちの病院でも特に力を入れております。最新の技術と機器を導入し、術後の視力回復を最大限に引き出すため、眼内レンズの選定や手術技術の向上に努めています。
硝子体茎顕微鏡下離断術:網膜付着組織を含む硝子体茎顕微鏡下離断術は、網膜剥離や糖尿病網膜症の治療において重要な手 術です。当院では、高度な技術を持つ専門医が常駐しており、特に難易度の高い症例にも対応できる体制を整えています。また、最新の手 術機器を駆使し、手術の安全性と効果を最大限に引き出すことを目指しています。
緑内障治療: 緑内障に対する手術治療にはさまざまな方法があり、当院では従来の手術に加え、プレートを有するもの、プレートを有さないものを含めた各種インプラント手術にも積極的に取り組んでいます。緑内障の病型や進行度、眼の状態、これまでの治療歴などを総合的に評価し、一人ひとりの患者さんに適した治療法を選択しています。眼圧を適切にコントロールすることで緑内障の進行を抑え、できる限り視機能を維持することを目指しています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前
日数
平均
術後
日数
転院率 平均
年齢
患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 76 1.08 3.13 0.0% 56 〇
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 67 1.40 5.45 0.0% 25 〇
K3192 鼓室形成手術 耳小骨再建術 34 1.35 5.15 0.0% 41
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの) 32 1.00 4.13 0.0% 54
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 32 1.00 4.00 0.0% 53 〇

慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術は、副鼻腔における慢性的な炎症により形成された鼻茸と呼ばれる病変を切除するとともに、炎症を起こしている副鼻腔の隔壁を開放し、鼻腔と大きく交通させる手術であり、クリニカルパスを使用した5日間という短い入院期間で行っております。従来のようなガーゼではなく、抜去不要な止血剤を使用することで、患者さんの負担を軽減しています。 習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症、睡眠時無呼吸症候群に対し、両側口蓋扁桃摘出術を行っています。精度の高い技術により出血、疼痛の少ない手術を行っています。入退院センターと連携を行い、手術前日に入院し、平均在院日数は1週間程度と短くなっています。また扁桃手術は退院後の出血も見られるため、退院後の食事指導や、出血時の対応を入院中に指導し、不安を取り除いた上で退院としています。
頭頸部がんに対する頸部郭清術は、悪性腫瘍の転移リンパ節を含む頸部の脂肪および結合組織を切除する手術であり、腫瘍の制御のために十分な切除範囲を確保しつつ、頸部を走行する様々な神経や重要な血管を温存し、手術後の生活に影響を及ぼす後遺症をできるだけ減少するように工夫をしています。
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対して行われる鼓室形成術は、慢性的な炎症や真珠腫の病変を取り除くとともに耳小骨の再建や鼓膜の再建を行うことにより聴力の改善を図る手術であり、手術前画像検査においてフォトンカウンティングCTという最新の画像診断装置を駆使して詳細な評価を行い、手術では新しい手術用ドリルシステム、顔面神経モニタリング、術中CT検査などの機器を導入し、安全性を十 分心がけながら聴力改善成績の向上に取り組んでいます。
良性の耳下腺腫瘍に対する浅葉摘出手術は顔面神経を温存した手術が必要で、6日間の入院で合併症を起こさないよう細心の注意を払っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.01%
異なる 23 0.10%
180010 敗血症 同一 100 0.43%
異なる 108 0.46%
180035 その他の真菌感染症 同一 4 0.02%
異なる 4 0.02%
180040 手術・処置等の合併症 同一 154 0.66%
異なる 24 0.10%
DPC/PDPSにおいて、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症といった分類での請求は、留意すべき分類とされています。しかし、これらの疾患は稀なものではなく、この集計はあくまで医療資源を最も投入した病名として選択した場合の集計であり、実際の発生率ではありません。
当院の結果は、いずれも1%を下回る発生率となっております。手術・処置等の合併症では、主に透析シャントトラブルや吻合部狭窄など、以前受けた手術に対し、経年変化等で不具合を起こした症例が多く見受けられました。合併症は臨床上ゼロにはなり得ないものの、当院では医療安全対策の一環として、合併症事例の収集と分析を行う体制を構築し、重症事例の検証を行うなど、合併症をさらに減らせる様、改善に向けて努力しております。

播種性血管内凝固症候群(DIC)とは
様々な基礎疾患の存在下に、全身性かつ持続性の凝固亢進状態をきたし、全身の細小血管内に微小血栓が多発し、臓器障害を呈する症候群です。微小血管により血小板減少、凝固因子低下を引き起こす消費性凝固障害で、出血をきたします。敗血症が最も多い原因です。急性前骨髄球性白血病や大動脈瘤などでは、凝固亢進状態に加えて、線溶系が亢進し、出血症状をきたす場合もあります。

敗血症とは
主に細菌感染症によって、局所臓器障害のみならず、炎症性メディエーターを介して、低血圧、急性呼吸不全、肝機能障害、骨髄障害、急性腎障害、脳症などの多臓器障害をきたす病態です。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
3,003 2,694 89.7%
肺塞栓症発症患者の死亡率は、14%とされています。肺血栓塞栓症の発症を未然に防ぐためには、リスク評価を行いリスクレベルに応じて弾性ストッキングの着用、間欠的空気圧迫法、薬物療法等の予防対策をすることが非常に重要となります。
当院においては、リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率は、89.7%で比較的高い水準で実施されておりますが、昨年度より低下しております。肺血栓肺塞栓予防策が100%となるよう肺血栓塞栓防止対策チーム中心に取り組んで参ります。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
7,821 7,320 93.59%
今回調査時点における血液培養2セット実施率は93.59%でした。
下記参照値の75パーセンタイル値90.96%を上回っていました。
2セット採取はおおむね達成できています。達成できなかったものの多くが、新生児を含めた小児患者であることや患者の特性上2セット採取が困難な症例であると考えられます。
引き続き、適切な血液培養検査の実施を推進してまいります。

※参照値:25年度可視化プロジェクト計測結果 600床以上(2024年10月-2025年9月)
施設数:98施設
平均値:81.28%
最大値:99.24%
75パーセンタイル:90.96%
中央値:84.51%
25パーセンタイル:76.27%
最小値:13.87%

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が処方された
退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に
細菌培養同定検査が実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
2,054 1,864 90.75%
今回調査時点における広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は90.75%でした。
下記参照値の中央値90.82%と同程度の実施率ですが、広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は100%が望ましいと考えられます。
抗菌薬適正使用支援活動を通じて、改善活動を行ってまいります。

※参照値:25年度可視化プロジェクト計測結果 600床以上(2024年10月-2025年9月)
施設数:96施設
平均値:86.45%
最大値:98.02%
75パーセンタイル:93.55%
中央値:90.82%
25パーセンタイル:82.24%
最小値:30.27%

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
288,953 466 0.16%
転棟転落は、入院による環境の変化や疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまな要因があります。入院患者の転倒・転落を予防するため、患者個々のリスクについてアセスメント指標に従い評価を行い、転倒・転落防止に必要な介入の実施しています。また、治療経過や病状に合わせて適切なタイミングで転倒・転落リスクの再評価を実施し、転倒転落防止に努めています。
患者参加を含めた転倒・転落防止として、入院時に転倒・転落に関する動画を視聴いただく取り組みを行っています。
当院の2025年度転倒転落発生率は、0.16%で可視化プロジェクトの最小値以下で推移しています。

※参照値:2025年度可視化プロジェクト計測結果 600床以上(25年6-9月)
施設数:47施設
平均値:2.66%
最大値:5.88%
75パーセンタイル:3.26%
中央値:2.32%
25パーセンタイル:1.99%
最小値:1.33%

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
288,953 10 0.0034%
転倒・転落後に手術等の濃厚治療や処置が必要となっていることから、転倒・転落発生率のコメントでも述べたとおり、入院時、治療経過や病状に合わせて適切なタイミングで転倒・転落リスクの再評価を実施し、患者参加を含めた転倒・転落防止に努めています。
当院の2025年度転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は、0.0034%で可視化プロジェクトの最小値に近い割合で推移しています。

※参照値:2025年度可視化プロジェクト計測結果 600床以上(25年6-9月) 施設数:50施設
平均値:0.07%
最大値:0.41%
75パーセンタイル:0.10%
中央値:0.05%
25パーセンタイル:0.03%
最小値:0.00%

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
837 824 98.45%
今回調査時点における手術開始前1時間以内の予防抗菌薬投与率は98.45%でした。
下記参照値の中央値98.41%と同程度であり、多くの症例で適切な予防抗菌薬投与が実施されていることが確認できました。引き続き1時間以内に投与できなかった症例を精査し、改善活動に取り組んでまいります。

※参照値:25年度可視化プロジェクト計測結果 600床以上(2024年10月-2025年9月)
施設数:71施設
平均値:95.98%
最大値:100%
75パーセンタイル:99.44%
中央値:98.41% 25パーセンタイル:96.16%
最小値:52.64%

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
239,465 17 0.01%
当院は特定機能病院であり、高度救命救急センターを併設する大学病院として、重症患者や褥瘡発生リスクの高い患者を多く受け入れています。また、入院時点で既に褥瘡を有する患者(持ち込み褥瘡)の割合が高いことも特徴です。
このような状況の中、全入院患者を対象に褥瘡リスクアセスメントを実施し、各病棟の褥瘡リンクナースを中心として、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、リハビリテーションスタッフ等の多職種が連携し、患者一人ひとりの状態に応じた予防・治療に取り組んでいます。その結果、当院のd2以上の褥瘡発生率は全国平均を下回る水準を維持しています。
今後も褥瘡対策に関する知識・技術の向上を目的とした職員教育を継続するとともに、高機能褥瘡予防マットレスやポジショニングピロー等の整備を推進し、褥瘡発生率のさらなる低減と患者さんの安全で快適な療養環境の提供に努めてまいります。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
12,945 12,945 100.00%
当院では、全入院患者に医師、看護師が栄養スクリーニングを実施し、栄養リスクの判定を行っています。その上で、栄養リスクのある患者に管理栄養士が介入し、栄養アセスメント、栄養管理計画を立案しています。
また、管理栄養士の病棟担当制を実施しており、全入院患者の食事内容や摂取栄養量の確認、評価を行い、必要に応じて食事介入や栄養指導など、きめ細やかな対応をしています。
特に栄養障害が高度な患者に対しては、チーム医療として栄養サポートチーム(NST)が介入し、多職種連携で専門性を活かした高度な栄養管理を行っています。

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
240,791 20,322 8.44%
今回調査時点における身体拘束の実施率は8.44%でした。
当院では、身体拘束は患者さんの尊厳や自由を制限し、精神的・身体的・社会的な影響を及ぼす可能性があることから、原則として行わない方針としています。
一方で、医療者には患者さんの安全を確保し、必要な医療を提供する責務があり、患者さんご本人や周囲の方の安全を守るため、やむを得ず身体拘束が必要となる場合があります。
当院では、身体拘束を最小化するために、患者さんの状態を丁寧に把握し、安全を確保するとともに、身体拘束が必要となる要因の軽減・解消に努めています。また、やむを得ず身体拘束を実施する場合にも、その必要性や代替方法を継続的に検討し、早期に解除できるよう取り組んでいます。今後も、患者さんの尊厳と安全を大切にしながら、身体拘束の最小化に努めてまいります。

※参照値:2025年度可視化プロジェクト計測結果 600床以上(25年6-9月)
施設数:58施設
平均値:5.1%
最大値:21.32%
75パーセンタイル:6.15%
中央値:4.47%
25パーセンタイル:2.60%
最小値:0.01%