治験とは
新しい薬が世にでるまでには、長い時間をかけて多くの研究や試験が行われています。
製薬会社が開発する新しい薬は、厚生労働省の承認が必要であり、この承認を受けるために行われるのが『治験(ちけん)』です。治験は厚生労働省が定めた基準(医薬品の臨床試験の実施の基準)に従って行われます。抗がん剤の治験では下記の段階(相)があり順番に各段階での安全性や有効性を確認しながら開発を進めます。
第Ⅰ相
薬の候補物質の体内での動きを調べたり、副作用が許容できる範囲であり問題なく使用できるかどうかを調べたりします。
第Ⅱ相
比較的少数の患者さんが対象となり、薬の候補物質の有効性と安全性について調べます。
投与量や投与方法を検討します。
第Ⅲ相
比較的大規模な試験で、第Ⅱ相試験よりも大勢の患者さんが対象となります。
一般的には、現在の標準治療と比較する試験となります。
第Ⅳ相
厚生労働省によって医薬品として承認され、市販された後に実施するもので、「市販後臨床試験」と呼ばれます。
当院が行っているがんの治験を掲載いたします。
全ての方が治験に参加できるとは限りません。治験ごとに条件がありますので各診療科にお問い合わせください。
治験・臨床研究センターのウェブサイトでも治験に関する情報をお届けしております。
現在実施している(広報可能な)がんの治験
2026年5月1日現在
| 診療科 | 対象疾患・適応症 | 課題名 |
| 血液腫瘍内科 | 急性リンパ性白血病 | アムジェン株式会社の依頼による急性リンパ性白血病患者を対象としたブリナツモマブの第Ⅲ相試験 |
| 血液腫瘍内科 | 急性白血病 | 大日本住友製薬株式会社の依頼による急性白血病を対象としたDSP-5336の第1/2相試験 |
| 血液腫瘍内科 | アグレッシブNK細胞白血病 | 血液腫瘍内科 鬼塚真仁申請のアグレッシブNK細胞白血病患者を対象としたPPMX-T003の第Ⅰ/第Ⅱ相試験 |
| 血液腫瘍内科 | 再発又は難治性のB細胞悪性腫瘍 | MSD株式会社の依頼によるB細胞悪性腫瘍患者を対象としたMK-2140の単独療法及び併用療法を評価するMK-2140-006バスケット試験 |
乳腺外科 |
Programmed death-ligand(PD-L1)陽性の局所再発手術不能又は転移性トリプルネガティブ乳癌 |
第一三共株式会社の依頼によるProgrammed death-ligand(PD-L1)陽性の局所再発手術不能又は転移性トリプルネガティブ乳癌患者を対象としてダトポタマブデルクステカン(Dato-DXd)の単剤療法又はデュルバルマブとの併用療法と医師選択化学療法(パクリタキセル、nab-パクリタキセル、又はゲムシタビン+カルボプラチン)とペムブロリズマブの併用療法を比較検討する第Ⅲ相非盲検無作為化試験(TROPION-Breast05) |
耳鼻咽喉科・頭頚部外科 |
未切除の局所進行頭頚部扁平上皮癌 |
グラクソ・スミスライン株式会社の依頼による未切除の局所進行頭頚部扁平上皮癌患者を対象としたGSK4057190A(Dostarlimab)の第Ⅲ相試験 |
乳腺外科 |
BRCA1、BRCA2又はPALB2変異を有し、HR陽性、HER2陽性(IHC0.1⁺、2⁺/ISH法陰性)の進行乳癌患者 |
アストラゼネカ株式会社の依頼によるHR陽性、HER2陰性の進行乳癌患者を対象としたSaruparid(AZD5305)+カミゼストラントの第Ⅲ相試験 |
乳腺外科 |
病理学的完全奏功を達していないトリプルネガティブ乳癌 |
MSD株式会社の依頼による病理学的完全奏功を達していないトリプルネガティブ乳癌患者を対象にMK-2870+ペムブロリズマブを治験担当医師選択治療と比較する第Ⅲ相試験 |
乳腺外科 |
転移性癌患者 |
(治験国内管理人)IQViAサービシーズジャパン株式会社の依頼による転移性癌患者を対象としたトラスツズマブデルクステカン又はトラスツズマブエムタンシン併用下でのzongertinib(BI1810631)の第Ib相及び第Ⅱ相臨床試験 |
乳腺外科 |
切除不能又は転移性トリプルネガティブ乳癌(PD-L1CSP 10未満) |
MSD株式会社の依頼による切除不能又は転移性トリプルネガティブ乳癌(PD-L1CPS 10未満)に対する一次治療としての、MK-2870(sac-TMT)の単独療法及びMK-3475(ぺムブロリズマブ)との併用療法を、治験担当医師が選択した治療と比較する第3相試験 |
| 血液腫瘍内科 | B細胞性ホジキンリンパ腫 |
中外製薬株式会社の依頼によるB細胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象としたGlofitamab(R07082859)の第Ⅱ相臨床試験 |
| 乳腺外科 | 局所進行又は転移性固形がん PIK3CA変異を有するホルモン受容体陽性HER2陰性の手術不能又は再発乳癌 |
中外製薬株式買い医者の依頼による第Ⅰ/Ⅱ相試験 |
| 乳腺外科 | ホルモン陽性/HER2陰性の進行または転移乳癌 |
ファイザー株式会社の依頼によるホルモン用紙絵/HER2陰性の進行または転移乳癌患者を対象とした第3相試験 |
婦人科 |
子宮体癌 |
アストラゼネカ株式会社の依頼による子宮体癌患者を対象としたAZD0825の第Ⅱ/Ⅲ相試験 |
血液腫瘍内科 |
多発性骨髄腫 |
アッヴィ合同会社の依頼による多発性骨髄腫患者を対象としたEtentamingの第Ⅱ/Ⅲ相試験 |
| 乳腺外科 | PIK3CA変異を有する内分泌感受性ホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌患者 |
中外製薬株式会社の依頼によるPIK3CA変異を有する内分泌感受性ホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌患者を対象とした、inavolisib(R07113755)の第Ⅲ相試験 |
| 乳腺外科 | HER2陽性の局所進行性又は転移性乳癌患者 |
中外製薬株式会社の依頼によるHER2陽性の局所進行性又は転移性乳癌患者を対象としたInavolisib(R07113755)の第Ⅲ相試験 |
脳神経外科 |
初発膠芽腫 |
(治験国内管理人)ノボキュア株式会社の依頼による初発膠芽腫に対する治療としてNovoTTF-100Aシステム(TTフィールド::200kHz)とテモゾロミド維持療法及びぺムブロリズマブの併用をNovoTTF-100Aシステムとテモゾロミド維持療法及びプラセボの併用と比較して検討する第Ⅲ相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験 |
消化器外科 |
固形がん |
リジェネロン・ジャパン株式会社の依頼による固形がん患者におけるCATの一次予防としてのREGN7508(ROXI-CAT-I) |
| 血液腫瘍内科 | 多発性骨髄腫 |
パレクセル・インターナショナル株式会社(治験国内管理人)の依頼による多発性骨髄腫を対象としたLINVOSELTAMAB(REGN5458)の第Ⅲ相試験 |
