栄養支援センター

概要

栄養は、患者さんのケアの基本であり、医食同源の言葉どおり、病気からの回復に大きな役割を果たしています。そのための栄養法は時代と共に進歩し、今では多くの職種の協力のもとにチーム医療として栄養管理が行われるようになりました。 平成23年4月1日より診療協力部に栄養管理センターが新設され、26年には栄養支援センターと名称を変更しました。「栄養管理は全ての治療に共通する医療行為の基本である」を理念に掲げ、入院および外来患者さんの栄養管理にかかわる業務を統括的に調整することを目的としています。 具体的には、入院時に、栄養状態、病状や要望に合わせてどのような食事、栄養法にするかを選択し、適正な栄養療法が行えるよう、多くの部署が連携し協力して栄養管理計画書を作成しています。また、患者さんにはより早く入院中の食事内容をご理解して頂き、安心して治療が受けられるよう支援しています。栄養状態の悪いハイリスクな患者さんでは、栄養管理サポートチーム(NST)による栄養介入をおこない、栄養ケアの実践に係わっています。 センターは医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、リハビリテーション技術職員、事務職員からなる運営委員会により構成され、チーム医療による患者さんの栄養サポートや栄養管理に関連する研修などもおこなって、患者さんの治療に貢献するよう努めています。

ご挨拶

栄養とは、体に必要なエネルギーなどの栄養素を摂取する(平たくいうと「食べる」)ことですが、保温(体を温めること)、清拭(体を清潔にすること)などと共に、患者さんに対する最も基本的なケアのひとつとされています。幼いころ、病気になったときに作ってもらったおかゆの暖かさはからだも心も癒してくれました。栄養は人の営みの中で根源的なテーマであると共に、古来、医食同源の言葉どおり、病気からの回復に大きな役割を果たしています。栄養支援センターは、チーム医療による患者さんの栄養サポートや、栄養管理に関連する研修などについて検討していますが、患者さんと共に病状が早く改善して維持できるような栄養支援に努めたいと思います。遠慮なく栄養に関するご要望、ご意見をいただければ幸いです。

栄養支援センター長
渡辺 稔彦