安全性評価室

概要

安全性評価室は、再生医療等製品による医療や研究を行うさいに、当該製品の安全性評価を担当しています。具体的には、再生医療等製品の投与に伴う細菌感染、ウイルス感染、エンドトキシンによる有害な反応を防止するため、一般細菌、真菌、マイコプラズマ、エンドトキシン、ウイルス等の混入の有無を確認するための試験等を実施するための部門です。
さて、再生医療等製品とは、(1)人又は動物の細胞に培養等の加工を施したものであって、イ:身体の構造・機能の再建・修復・形成するもの、ロ:疾病の治療・予防を目的として使用するもの、(2)遺伝子治療を目的として、人の細胞に導入してしようするもののうち、政令で定めるものを言います。
東海大学医学部付属病院における再生医療への取り組みとしては、東海大学医学部外科学系整形外科学の佐藤正人教授が中心となり、先進医療Bとして変形性膝関節症の患者さんを対象に「自己細胞シートによる軟骨再生治療」を実施しています。これは、関節組織(軟骨組織と滑膜組織)を採取した組織から軟骨細胞シートを作成し、高位脛骨骨切り術の手術時に、軟骨欠損部に移植するものです。また、関節疾患に対する多血小板血漿治療(PRP)も多くの患者さんに提供しています。

ご挨拶

2021年度から東海大学特定認定再生医療等委員会の委員長を務めてまいりましたが、2022年度からは安全性評価室長として再生医療を患者さんに安全に提供できる体制の一翼をも担っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

安全性評価室長
竹下 啓