眼科

診療内容

手術や入院治療を必要とする方、病状が不安定な方を中心に診療しております。遠方よりご紹介いただく場合も多く、できるだけ少ない受診回数で診断の確定、治療方針の決定をめざしています。手術において特に力を入れているのは、網膜硝子体、緑内障および白内障手術で、いずれの診療日も各種の手術に対応できるように体制を整えております。手術以外にも、視神経炎(症)や甲状腺眼症、ぶどう膜炎といった炎症性眼疾患の内科的な治療、斜視や弱視、未熟児網膜症といった小児眼科領域の診断および治療も専門的に行っております。また多領域にまたがる疾患についても他科とスムーズに連携をはかって診療しております。その他、眼外傷や網膜剥離など、緊急を要する疾患についても随時受け入れております。

主な対象疾患

糖尿病網膜症、緑内障、網膜血管閉塞症、網膜剥離、黄斑円孔、加齢黄斑変性症、未熟児網膜症、中心性漿液性網脈絡膜症等の眼底疾患全般、白内障、斜視・弱視、ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎、ベーチェット病、原田病)、視神経疾患、眼外傷、甲状腺眼症、特発性眼窩炎症等の眼窩疾患など

主な診療実績

外来患者の紹介数は月平均約172人で、紹介率は約95%です。手術件数については増加の一途で、2023年度の内訳は、多い順に白内障手術1,735件、網膜硝子体手術666件、緑内障手術319件、斜視手術170件でした。

緑内障:

良好な視機能維持をめざして治療法の選択及び継続的な治療を行っています。手術は、病態に応じて種々の術式を採用しており、従来コントロールが難しかった難治症例に対してもチューブシャント手術を導入し良好な結果を得ています。

網膜硝子体疾患:

検査機器の発展が目覚ましい領域で、当院でもOCT(光干渉断層計)、OCTA(光干渉断層血管撮影)、FAF(眼底自発蛍光)、FA/IA(眼底造影検査)を組み合わせ、より確実な診断ができるようにしております。手術は、増殖糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑前膜、硝子体出血などですが、中でも裂孔原性網膜剥離では準緊急的に手術を要す場合が多く、入退院センターと連絡を取り合って入院していただく部屋を確保いたします。その方の網膜剥離の状態に合う手術方法をしっかり見極めて強膜内陥術や硝子体手術を選択しております。

斜視:

小児など全身麻酔で手術を行う場合、入院期間は3 泊4 日です。局所麻酔の場合は、入院期間は1泊2 日で行っております。

白内障手術:

全身合併症を伴う方が多く、術前の全身検査に細心の注意を払っており、コメディカルとともに術中前後の眼および全身合併症予防を心がけています。片眼(時に両眼)1 泊2 日の入院で行っています。全身麻酔を要す場合は2泊3日の入院で対応しております。

ご挨拶

眼科では、患者さんの立場にたった診療・治療・手術を行っていくことに最も力を注いでおります。付属病院は、2005年に新設され、広い待合室・診察室など患者様に、ストレスを感じないように設計された施設となっています。より小さな病変をも見逃さないよう最新機器を導入し、常に洞察力を磨くことに心がけております。 眼球および付属器は老化、感染、炎症、全身疾患からの合併症、外傷などいろいろな病気を患う事があります。当院では、全ての疾患に対応する準備は有りますが、白内障等に代表される水晶体疾患、網膜剥離、糖尿病網膜症などに代表される網膜疾患、緑内障等に代表される視野障害、神経疾患、斜視に代表される小児疾患に力を注いでおります。

眼科 診療科長
鈴木 崇弘

医師一覧

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