消化器内科

診療内容

消化器内科では、食道から大腸に至る消化管および肝臓、胆嚢、胆道、膵疾患の画像診断や内視鏡を駆使した迅速、正確な画像診断を中心に病態把握とその治療への応用に力を入れております。日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の指導施設、また肝疾患診療連携拠点病院でもあり、消化管、肝臓、胆膵の3グループで専門性の高い診療を行っております。

主な対象疾患

ヘリコバクター感染胃炎、消化管出血、消化性潰瘍、炎症性腸疾患、急性・慢性肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆管炎、急性・慢性膵炎、胆道結石、その他消化器腫瘍、各種癌、機能性胃腸症。広く消化器疾患を診療しております。

主な診療実績

消化管グループ

消化管グループは食道から十二指腸、また大腸に加え、小腸も含めた全消化管を対象に、一般的に頻度の 高い病気から難病患者まで幅広くかつ専門的に診療を行っています。2018年度の上部消化管内視鏡件数は 10,000件を超え、大腸内視鏡も3,000件以上行っております。またカプセル内視鏡検査も行っており、負担が 少ない検査も可能となっています。治療については、先進の医療技術を用いて、治療前により正確な診断を 行い、食道や十二指腸・小腸等、治療の処置困難な部位も含め、年間約1000件の内視鏡治療を行っています。 高度救命救急センターでは多くの消化器疾患を受け入れており、救命救急科と協力し、止血や異物除去等、 緊急内視鏡を積極的に行っています。地域がん診療連携拠点病院としては、積極的に紹介患者を受け入れて おり、病期に応じて外科と連携を取りながら手術依頼、化学療法や放射線治療等、質の高いがん医療の提供 に努めています。近年急激に増加している潰瘍性大腸炎やクローン病などを含め、難病に対しては県内に4 つある難病治療研究センターの1 つとして、最新の検査や治療を提供しています。 ピロリ菌除菌に関しても、薬剤過敏や二次除菌不成功例などの自費診療が必要なケースにも対応しております。

肝グループ

日本肝臓学会指導医1 名、専門医4 名が交代で診療をしています。 肝疾患診療連携拠点病院として、地域医療機関より依頼のあった急性肝炎や重症肝炎、劇症肝炎患者を受 け入れ、血液浄化療法を含めた集学的な治療を行いつつ肝移植実施施設と連携をとり救命率の向上に努めて います。B型慢性肝炎・肝硬変患者には内服の核酸アナログ治療やペグインターフェロン治療を行っていま す。免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎の再活性化は重症化しやすいため、治療適応者を見落とす ことの無いように各診療科に注意喚起が可能なように院内アラートシステムを作り、適応があれば当科で治 療を行っています。C型慢性肝炎・肝硬変患者には2014年からインターフェロンを用いない経口抗ウイルス 薬を用いて約95%以上の治療成績を示しています。以前は治療対象ではなかった腎不全・透析患者にも治療 適応が拡大されたために積極的に抗ウイルス治療を行っています。他にも各種慢性肝疾患に対して治療を行 い、肝硬変の進行による非代償性肝硬変患者に対しては栄養療法、難治性腹水に対するトルバプタン内服治 療を行っています。肝癌に対して年間約40件のラジオ波焼灼療法(RFA)、約120件の経カテーテル肝動脈 化学塞栓療法(TACE)を、食道静脈瘤に対しては内視鏡的治療も行っています。
肝疾患医療センター事業として、患者・一般市民を対象としたみんなの肝臓病講座や市民公開講座を開催 し肝疾患について広く知ってもらうための活動にも力を入れています。

胆・膵グループ

胆道・膵疾患の診断は、腹部超音波、CT、MRIや超音波内視鏡装置などの機器を用いて、消化器内科・ 外科医、画像診断科医、病理医・技師、生理機能検査技師が一体となって、非侵襲的に、迅速かつ正確な診 断を行っております。膵癌、胆道癌に対しては、超音波内視鏡やERCP関連手技(内視鏡的逆行性膵胆管造影、腔内超音波断層法、病理診断など)を駆使し、早期発見や進展度診断に努めており、消化器内科・消化 器外科・放射線治療科・病理診断科が連携して、最適の治療(手術、化学療法、放射線治療)を提供できる よう努めております。総胆管結石症例に対しては、ほとんどの症例で内視鏡的(経乳頭的)切石術を行って おり、術後胃症例を始めとした治療困難例に対しては他施設からも多数ご紹介頂き小腸内視鏡などを用いて 積極的に治療を行っております。慢性膵炎に伴う膵管狭窄や膵石症例、膵炎後のWONに対しても、体外衝 撃波(ESWL)を併用し、内視鏡的アプローチ(膵管ステント留置術や経乳頭的嚢胞ドレナージ術、超音波 内視鏡下経胃的嚢胞ドレナージ術)を行っております。急性膵炎や急性胆嚢炎・胆管炎、閉塞性黄疸など緊 急対応が必要な症例に対しては、夜間・休診日を含め迅速に各種ドレナージ術(内視鏡的胆道ドレナージ術、 経皮的胆道ドレナージ術)を行ったり、集中治療室における全身管理を行うなどして対応しております。
ERCPや超音波内視鏡(EUS)による検査・処置件数は、全国の施設の中でもトップクラスと考えられ、 最新かつ安心・安全な診療を提供できるようスタッフ一同尽力しております。

ご挨拶

消化器内科は臓器として消化器を扱う内科です。しかし、一口に消化器といっても様々な臓器があります。大きく分けますと食物を運ぶ通路である消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)と消化を助けるために必要な肝臓・膵臓・胆管に分けることができます。東海大学医学部付属病院ができた時はふたつの消化器内科がありましたが、2001年に私が東海大学の消化器内科教授として赴任してから消化器内科はひとつになりました。更に新病院が建設されてからは消化器内科・消化器外科の両科が消化器科として第4診療センターの中で協力してやっております。我々の消化器内科は最先端の消化器関連の技術を用い、多くの患者さんの診療・治療にあたっています。上部消化管内視鏡については1万人を超える件数を施行しています。最近は大腸鏡の件数も増加しています。更に診断だけではなく、早期癌の治療も近医の先生方のお陰で非常に多く施行しています。胆・膵の診断・治療も症例も多く、ハイボリューム施設として全国的に有名になっています。肝臓についてもC型慢性肝炎の最新の治療を行え、肝癌についても最先端の治療も行っています。このように東海大学消化器内科は地域の拠点病院だけではなく、日本のハイボリューム施設としての道を歩んでいます。

消化器内科 診療科長
松嶋 成志

医師一覧

身分/医師名 専門分野/特に専門とする領域 専門医資格 外来診療日
教授/
鈴木 秀和
消化器内科全般
/上部消化管疾患(食道、胃、十二指腸疾患)、機能性消化管障害(胸焼け、胃痛・胃もたれ・嘔気・食欲不振・便秘・下痢など)、消化管疾患の薬物療法、消化器癌の薬物療法
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医/日本消化器病学会消化器病専門医・指導医/日 本消化器内視鏡学会専門医・指導医/日本肝臓学会肝臓専門医/日本がん治療認定医機構がん 治療認定医・暫定教育医/日本消化管学会胃腸科専門医・指導医/日本プライマリ・ケア連合学 会認定医・指導医/日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医/日本医師会認定産業医 月・水
教授/
松嶋 成志
消化管疾患の診断と治療、消化管内視鏡診断と内視鏡治療
/消化管悪性腫瘍、炎症性腸疾患、機能性胃腸疾患、胃食道逆流症、 ヘリコバクター・ピロリ感染症、消化管内視鏡治療
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/総合内科専門医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/日本ヘリコバクター学会認定医/日本消化管学会胃腸科暫定専門医・指導医 水・木
教授/
加川 建弘
急性肝炎・慢性肝炎、肝硬変、食道静脈瘤、肝細胞癌
/ウィルス性肝炎に対する抗ウィルス治療、肝臓癌に対するラジオ波焼灼治療(RFA)、胆汁うっ滞の病態および遺伝子診断、食道静脈瘤硬化療法
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医/日本肝臓学会専門医・指導医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 月・金・土
講師/
広瀬 俊治
肝・胆・膵、消化管
/ウィルス肝炎治療、肝癌診断と治療、肝造影超音波診断、肝癌に対するRFA、 消化器悪性腫瘍、消化器潰瘍の内視鏡治療、食道静脈瘤治療
日本内科学会認定医・総合内科専門医/日本肝臓学会専門医/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医 月・水・金
助教/
川嶌 洋平
肝胆、膵
/胆、膵疾患の診断・治療
日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医 月・水
助教/
水上 創
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医・指導医/日本消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会専門医 火・水
助教/
中原 史雄
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医 木・金
助教/
鶴谷 康太
肝・胆・膵、消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、ウィルス肝炎治療、肝癌診断治療、大腸疾患、消化器潰瘍の内視鏡治療、消化器癌の化学療法、大腸ポリープの内視鏡治療
日本内科学会認定医・指導医/日本消化器病学会専門医/日本肝臓学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医 火・木
助教/
川西 彩
消化器内科
/上部・下部・EUS・ERCP
(日本内科学会認定医)/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医 火・金
助教/
門馬 牧子
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医 月・土
助教/
寺邑 英里香
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医 火・木
助教/
小玉 敏生
肝・胆・膵
/胆膵疾患の診断・治療 
日本内科学会認定医 水・金
助教/
佐野 正弥
消化管
消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道、胃、大腸)、内視鏡定期粘膜下層剥離術(ESD) 
日本内科学会認定医  水・金
助教/
藤本 龍太郎
消化管
消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、内視鏡定期粘膜下層剥離術(ESD) 
日本内科学会認定医/日本ヘリコバクターピロリ学会ピロリ菌感染症認定医  月・火
助教/
山路 葉子
肝・胆・膵
/胆膵疾患の診断と治療
日本内科学会認定医
助教/
金子 元基
消化管
消化性潰瘍、消化器悪性疾患、内視鏡定期粘膜下層剥離術(ESD)、炎症性腸疾患 
日本内科学会認定医
大学院生/
藤沢 美亜
消化管
/消化性潰瘍、消化器悪性腫瘍、消化器(食道・胃・大腸)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜下層剥離術
日本内科学会認定医・指導医・総合内科専門医/日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医/日本ヘリコバクターピロリ学会ピロリ菌感染症認定医
大学院生/
森町 将司
消化器一般
 
日本内科学会認定医 木・土