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皮膚科
診療内容
外来診療では乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎などの難治性の皮膚疾患に対し、皮膚科専門外来を設け、1人1人の症状に合わせた検査や治療を選択しています。なかでも乾癬外来では従来の外用療法に加えNB-UVBやbath PUVAなどの光線療法、免疫抑制剤の低用量内服療法、また生物学的製剤による新たな治療も行っています。その他の専門外来でも、常に最新かつ有益な治療を提供できるよう心掛けております。
また当科では、乾癬、自己免疫性水疱症などに対する新しい薬剤の臨床試験を全国研究組織の1つとして数多く行っています。主治医と相談のうえ、新しい薬剤を用いた治療の効果を検討していきます。
主な対象疾患
- 1.乾癬・掌蹠膿疱症外来:乾癬(尋常性乾癬、膿疱性乾癬、関節症性乾癬)、掌蹠膿疱症、類乾癬、毛孔性紅色粃糠疹など
- 2.アトピー外来:アトピー性皮膚炎
- 3.パッチテスト外来:接触皮膚炎、薬疹などの皮膚アレルギー検査(パッチテスト、光パッチテスト、プリックテストなど)
- 4.真菌外来:スポロトリコーシス、クロモミコーシスなど
- 5.腫瘍・母斑外来:苺状血管腫、脂腺母斑、神経線維腫症など
- 6.手術:良性皮膚腫瘍、悪性皮膚腫瘍(基底細胞癌、Bowen病、乳房外Paget病など)
- 7.掌蹠膿疱症外来:掌蹠膿疱症、掌蹠膿疱症関節炎
- 8.褥瘡回診:Ⅰ~Ⅳ度の褥瘡
主な診療実績
外来診療について:当科における外来診療実績は1 日平均外来患者数100~150名です。外来で行っている
検査としては、真菌検査、パッチテストや光パッチテストなどの皮膚アレルギー検査、光線検査、ダーモス
コピー、皮膚生検などがあります。また母斑や良性皮膚腫瘍については大きさや部位によりますが、外来に
て小手術も行っています。また特殊な治療として、乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、菌状息肉症、アトピー
性皮膚炎、円形脱毛症などに対しNB-UVB、bathPUVAなどの光線療法も行っています。
入院診療について:皮膚疾患が増悪した場合、たとえば後述のような治療を行っています。膿疱性乾癬:
入院全身管理と免疫抑制剤、ステロイド内服治療、自己免疫性水疱症:血漿交換療法、大量γグロブリン療
法、重症型薬疹:ステロイドパルス療法、血漿交換療法、大量γグロブリン療法、重症円型脱毛症:ステロ
イドパルス療法などです。
入院診療について
皮膚疾患が増悪した場合、たとえば後述のような治療を行っています。
- 膿疱性乾癬:入院全身管理と免疫抑制剤、ステロイド内服治療
- 自己免疫性水疱症:血漿交換療法、大量γグロブリン療法
- 重症型薬疹:ステロイドパルス療法、血漿交換療法、大量γグロブリン療法
- 重症円型脱毛症:ステロイドパルス療法
などです。
ご挨拶
皮膚科では、かぶれ、みずむしなどのよくある皮膚病から、皮膚の良性および悪性腫瘍(皮膚がん)、乾癬、アトピー性皮膚炎、薬疹、水疱症、膠原病といった重症の皮膚病まで、近隣の病院、医院と病診連携を取りながら神奈川県西部地区の基幹病院として患者さんの医療ニーズに応える専門的診察、治療を行っております。
医療そのものの他に大学病院が果たすべき役割として、教育・研修、研究があります。当院の理念に基づいて、人格豊かで幅広い視野とヒューマニズムに基づく使命感を持った医師の育成に務めております。同時に、乾癬、創傷治癒という分野でとくに研究に力を注いでおり、国内外にその成果を報告してきました。
私たちは、患者さんの医療ニーズに迅速かつ的確にお応えできるよう、最新の知識と治療技術を用いて診療を行います。
皮膚科 診療科長
馬渕 智生