腎臓泌尿器科

診療内容

 腎泌尿器科では、尿路変更性器腫瘍に対するロボット支援手術を含めた腹腔鏡手術を中心に前立腺肥大症や 結石治療にも最先端の内視鏡治療に取り組んでおり良好な治療成績をあげています。また、神奈川県西部、 静岡県東部の中核病院として治療困難症例やハイリスク症例に対し、積極的に集学的治療を行っています。

主な対象疾患

1.尿路性器腫瘍(前立腺がん、腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、副腎腫瘍、精巣腫瘍など):

 手術療法を主に、放射線療法と化学療法を加えた集学的治療を行っています。特にロボット支援手術を含 めた腹腔鏡手術は手術件数、周術期成績、治療成績のいずれも日本トップレベルを誇ります。近年はロボッ ト支援腹腔鏡下前立腺全摘除術、ロボット支援腎部分切除術に特に力を入れており、2019年にはロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術を導入し、年々症例数が増えています。 さらに、制癌性は勿論、術後の排尿機能や腎機能温存を大切にしています。また、従来の腹腔鏡手術より傷が小さく、整容性も高い単孔式腹腔鏡手術を副腎腫瘍、尿膜管膿瘍、ドナー腎採取術に取り入れています。前立腺がんに対しては、がんが前立腺の一部に限局するタイプでは、低侵襲で尿失禁や性機能低下を抑えることのできる、高密度焦点式超音波療法(HIFU)を用いた局所治療を行っています。 さらに、進行性尿路性器腫瘍に対しては、全身MRIを用いて早期に転移再発病変を検出し、新規薬物療法を積極的に導入し治療成績向上を目指しています。

2.腎盂尿管移行部狭窄症:

ロボット支援下下腎盂形成術を行い、在院日数や再狭窄率において良好な成績をあげています。

3.前立腺肥大症:

手術療法は、出血の少ないホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)、経尿路道的前立腺核出術(TUEB)、ツリウムレーザー前立腺核出術(ThuLEP)

4.尿路結石:

  体外衝撃波結石破砕術(ESWL)不能性結石に対しては、経皮的腎結石破砕術(PNL)、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)を、難治性腎結石に対しては、PNLとf-TULを組み合わせた経皮・経尿道同時内視鏡手術(ECIRS)を積極的に行っています。

5.女性尿失禁、性器脱:

 女性泌尿器科疾患についても低侵襲治療を行っています。膀胱瘤(膀胱の性器脱)に対しては2021年よりロボット支援下仙骨膣固定術を導入し、症状改善において良好な成績をあげています。

主な診療実績

 主な腹腔鏡手術件数を表に示します。現在3名の泌尿器ロボット支援手術プロクターと7 名の泌尿器腹腔 鏡技術認定医を擁しています。年間手術件数は約600件、ロボット支援手術を含め腹腔鏡手術は年間約200件、 現在まで約2,500件以上の腹腔鏡手術を行っており、日本有数の手術件数を行っています。

ご挨拶

 日々進歩してゆく医療を患者さんに最大限還元するためには、高度な技術と豊富な知識そして医療人としての広い視野が現代の医師には求められています。この社会的ニーズを踏まえ、私たち東海大学泌尿器科では「最先端の技術と思いやりの診療」を基本方針として掲げ、日々の診療にあたっています。
当科では治療に際し、患者さんのQOL(生活の質)を第一とした先進的医療を安全に実践することを心掛けています。また、神奈川県県央地区の基幹病院として、全ての患者さんに合った最適な医療を受けていただける様に地域の病院や診療所と密な連携を推進しています。2002年からは身体に負担の少ない腹腔鏡手術を開始し現在までに日本有数の手術件数を安全に施行してきました。さらに2014年からは手術支援ロボットも導入し、今まで以上に患者さんに負担の少ない安全な治療を目指し日夜診療に励んでいます。

泌尿器科 診療科長
宮嶋 哲

医師一覧

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