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腎臓泌尿器科
診療内容
腎臓泌尿器科では、尿路性器悪性腫瘍(尿の通り道にできる“がん”)に対する低侵襲治療として、ロボット支援手術、腹腔鏡手術、および高密度焦点式超音波療法を実施しています。また、前立腺肥大症や尿路結石症の患者さんに対して、個々の状況に適した治療を実践し、多数の経験を有しています。また、進行癌の患者さんに対しては、化学療法、手術療法、および放射線療法を組み合わせた集学的な治療を実施しています。主な対象疾患
1.尿路性器悪性腫瘍
当院では低侵襲治療として、ロボット支援手術、腹腔鏡手術、および高密度焦点式超音波療法を実施しています。 ロボット支援手術の年間実施件数は、前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術が年間約120例、腎臓癌に対するロボット支援手術が約50例、膀胱癌に対するロボット支援膀胱全摘除術(http://uro.med.u-tokai.ac.jp/rarc/index.html)は約20例と多くの経験を有しています。最近では、副腎腫瘍にもロボット支援手術(http://uro.med.u-tokai.ac.jp/ra/index.html)を導入しています。 前立腺癌に対しては、癌を治療する一方、正常組織を可能な限り温存することにより癌制御と機能温存を両立するフォーカルセラピー(http://uro.med.u-tokai.ac.jp/focal/index.html)を先進医療(集束超音波治療器を用いた前立腺がん局所焼灼・凝固療法)として実施しています。
2.腎盂尿管移行部狭窄症
当院では、ロボット支援手術を実施しており、短い入院期間での治療が可能です。
3.前立腺肥大症
当院では、前立腺肥大症に対する治療戦略として、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)、経尿道的前立腺核出術(TUEB)、ツリウムレーザー前立腺核出術(ThuLEP)、水蒸気治療(WAVE治療)を実施しています。個々の患者さんに適した治療をご提案しています。
4.尿路結石症
当院では、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)、経皮的腎結石破砕術(PNL)、および経皮・経尿道同時内視鏡手術(ECIRS)(http://uro.med.u-tokai.ac.jp/ecirs/index.html)を実施しています。個々の患者さんに適した治療をご提案しています。
5.前立腺癌の疑い(PSA高値)
当院では、PSA値が高い場合には、超音波検査や核磁気共鳴画像(MRI)を実施し、癌が疑われた場合には、MRI-超音波融合画像ガイド下標的生検(http://uro.med.u-tokai.ac.jp/mri/index.html)を実施しています。この技術は、癌が疑われる部分から正確に組織を採取することで、患者さんの負担を減らし、効率的な診断を行うことができます。
主な診療実績
主な手術件数を表としてお示しします。ロボット支援手術を中心に、多くの手術を実施しています。また、セカンドオピニオンも積極的に受け入れております。ご挨拶
当科は、病気を治すだけでなく、生活の質を可能な限り温存することを目指しています。このため、良性疾患や悪性腫瘍に対するロボット支援手術や、高密度焦点式超音波療法によるフォーカルセラピーについて、国内でも屈指の手術症例数を有しています。ロボット支援手術においては、複数のロボット支援手術のプロクターが、全ての手術において、術者、あるいは指導医として参加する安全な手術実施体制を整えています。また、前立腺肥大症や尿路結石症に対しても多数の症例を経験しており、幅広い疾患に対応可能です。患者さんは、神奈川県を中心に全国の医療機関からご紹介いただいており、特に近隣の医療機関との間で緊密な医療連携を推進しています。皆様のお役に立つことが出来るように努力してまいります。何卒、宜しくお願い申し上げます。
腎臓泌尿器科 診療科長
小路 直